横浜市の結核対策―横浜市保健所長の矛盾
横浜市の結核対策―横浜市保健所長の矛盾
接触者健診の対象者となって3カ月経過して、初めて保健所長から公明党として説明を受けることができた。
保健所長は、低感染性だから大丈夫の一転張りだった。
もちろん、横浜市結核接触者健康診断の手引きにも、感染症法に基づく結核の接触者健康診断の手引きにも、低感染性結核は接触者健診を行うことと明記してある。
低感染性といっても培養検査で陽性ということは、患者さんの痰の中に生きた結核菌が存在していることの証明だ。だから感染する可能性はあって、軽々に大丈夫とはいえないはずだ。
また、排菌しているいなかの検査は、保健所が強調している塗まつ検査だけでなく、培養検査も含まれているからだ。
http://www.jatahq.org/about_tb/index3.html
結核はどのように感染するのか?
発病し排菌している人の咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれる菌を吸い込むことによって感染する(飛まつ感染)と、しぶきの中の水分が蒸発し、空気中に漂い菌を吸い込むことによっても感染する(空気感染)がある。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/Tb/index.html
(東京都感染症情報センターより)
今回、横浜市保健所が説明のため用意した資料には、空気感染の記述がない!
この資料ひとつとっても専門家としての資質が問われるのでは。
わざと抜いているとしたらもっと性質が悪い。
また、豊澤保健所長がいうように低感染性だから大丈夫と自信があるのなら、接触者健診などする必要など全くなかったはずだ。
さて、消防局の事例と今回の事例を比較したとき、保健所の指示が支離滅裂であることがよくわかる。
感染力が強い高感染性の患者さんが発生していながら、消防局の濃厚接触者のうち28人が検査もせずに被災地に送られた。
一方、低感染性だから大丈夫だと判断している保健所が、届け出 11月2日 団長から私への説明 11月4日、そして11月15日には、発病しているか否かの胸部レントゲン撮影の日程が準備されていた。
低感染性だから大丈夫、感染してもすぐには発病しないと説明しているには、ものすごいスピードだった。
消防局の職員となぜこんなにも待遇が違うのだろうか?!
(結局、発病者は6名にまで及んでいる。(消防局より))
税金の無駄遣いにもなるので、私は感染の有無を調べるQFT検査を、先に行った。発病の検査である胸部レントゲン撮影をとらなかったが・・・。
これは、豊澤保健所長が議員に対し、特別待遇として超スピードでレントゲン撮影を準備してくれたのか、あるいは彼の言っていることが矛盾しているのか、そのどちらかであろうと思われても仕方のない横浜市の結核接触者健診だ。
医師たるもの、「職位や地位によって態度や感染予防のやり方まで変えるようでは、困るであろうに」と、疑われてしまうのでは。
我々議員は、横浜市結核接触者健康診断の手引きをしっかりと読みながら、特別待遇と思われないように注意を払うべきだ。
“保健所の指示だからと言って、それだけでは済まされないだろう” という批判を今私は色々な方から受けている。