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横浜市の男女共同参画

横浜市の人権・男女共同参画 ―山田正人副市長 “これからのガバナンス”を読んで

1月5日の毎日新聞「経済観測」


“これからのガバナンス” 横浜市 山田正人副市長の記事を目にした。

“ガバナンス”―その意味は、法的拘束力または上位圧力を行使して統治する“ガバメント”に対して、集団が自らを健全に統治することをいう。その記事で、山田副市長はオリンパスの損出隠し、大王製紙の不正貸し付けと相次いで不祥事が明るみになった企業のガバナンスのあり方の問題を指摘。




さらに、原発事故も広い意味で東電のガバナンスに問題があったと述べている。そして、危険性に見合った安全対策を十分に講じていなかったこの三つの企業の共通点の一つに、社内の役員に女性が登用されていないことを述べている。女性役員は職場での意思決定時に、少数意見を持つ人に多数意見に合わせるよう強制する「同調圧力」が低いという。また、少数意見は組織を活性化すると。



もう一つの共通点は社外の空気を読めないと述べている。つまり、数十年同じ職場の空気を吸ってきた役員は、過去からの経緯や伝統を引きずり外部からの視点を軽視しがちだと。


そして地方自治体を例にあげ、首長も議員も女性が増えている。4年ごとに選挙で選ばれた議員が首長の行政執行をチェックする仕組みがあり、少なくとも「独善」を防ぐ制度があると。




最後に、“企業も自治体も異なる意見を持つ自由を尊重し、それを経営や運営に生かす仕組みを持つことが 真のガバナンスなのだと思う。”とあった

山田正人副市長の記事は多くの人の目にとまったことであろう。




私も副市長の意見には賛同する。そして、次に人の関心が向くのは山田正人副市長自身が所属している横浜市組織そのものである。ところで、足元の自治体である横浜市のガバナンスはどうであろうか。オリンパスや大王製紙とは違って、健全な統治が行われている組織と自負できるであろうか。記事を読んですぐ山田正人副市長に連絡させて頂いた。




“女性幹部の登用は大事である。しかし、せっかく登用した本市女性幹部職員が男性幹部職員の “セクハラ・パワハラ” で悩み、最終的に横浜市をやめていっている現状をご存じなのか“と申し上げた。




挙句に男性最高幹部職員達が起こした “セクハラ・パワハラ” を組織ぐるみで隠ぺいしているとしたら、それは組織そのものが “コンプライアンス” の観点から問われるはずである。 まさに、セクハラ・パワハラ放置という組織ぐるみの “コンプライアンス違反” であり、“人権・男女共同参画社会の構築” から考えても全くおかしい。





しかし、今現在、横浜市総務局および当該の局は、この現状を決して “コンプライアンス違反” とは言わない。外の変化の空気が読めずに、過去からの経緯や伝統を引きずり外部からの視点をまさに軽視している。




今、私が調査して、複数の女性幹部職員および男性幹部職員の方達から伺っているこの事例をどのように林市長や山田副市長が舵取りをするのか。まさに真のガバナンスが問われることになると思う。




また、「女性役員は職場での意思決定時に、少数意見を持つ人に多数意見に合わせるよう強制する『同調圧力』が低いという」との意見だが。本市では果たしてどうであろう。女性幹部職員の多くがいわゆる同調圧力に対し屈せず、意見を言えているのだろうか?(青葉区の育児支援引き継ぎ放置問題ではそうとは思えない経験をしただけに、疑問が残る。)


本市のコンプライアンスの責任者である大場茂美副市長は、横浜市のここ数年の連続する不祥事を受けて多くの通知を職員に対して発信してきた。また、総務局はコンプライアンス推進課を中心に職員の研修に時間と金(税金)を使ってきた。その税金を払っている市民からみて、“横浜市はコンプライアンスに対して立派にやっている。”という話は殆ど聞こえてこない。


市民局のホームページには、男女共同参画社会ってどんな社会?とある。

「男性も女性もすべての個人が、互いにその人権を尊重し・・・」

また、男女共同参画社会基本法(平成11年制定)の第2条を引用している。

「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、文化的利益を享受する・・・」

そして、まず、身近なことからはじめてみませんか とある。


「誰もが、自分の意志でやりたいことができ、男性も女性もその持てる個性と能力が発揮でき、・・・」

最後に、

「男女がいきいきと暮らせる街 “横浜” について、身近なことから見直してみませんか」と結んでいる。


また、2011.10.16 

国際女性ビジネス会議ーヤングリーダーフォラムin横浜

オープニングトークで、林 文子横浜市長が「女性の活躍が社会を変える」と題して、「人は人によってしか育てられない」「本当に人の心を動かすのは愛である」などの熱いメッセージが届けられたと書かれている。


 人の育て方、愛の表現が本市の一部幹部職員ははき違えている。そして、何度も不祥事の後、大場茂美副市長が出す通知には「・・・組織風土の是正」と書かれている。


 林文子市長はいつも「議員皆さんと寄り添って。議員の意見を尊重していく。」とコメントしている。私が事実として把握しているこの最高幹部達のセクハラ・パワハラ、そして、人権・男女共同参画社会構築違反の実情について市長には、一度お会いをして話をしたいと思っている。

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