横浜市のコンプライアンス | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

横浜市のコンプライアンス

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横浜市のパワハラの取り組みとその現実


12月9日の本会議の一般質問。みんなの党、磯部圭太議員の “ 職員の不祥事に関する質問 ” は非常に良かった。今年度報道された教職員によるわいせつ事件、消防職員による公用車の不正利用などを例にあげ、本市の信用が失墜していることを指摘。共感と信頼の市政運営の実現を目指す林市長の認識と見解を問う質問だった。




市長は、丁寧に謝罪し、上司が部下の話をよく聞き、人を育てる組織にするという主旨の答弁を行った。私は、その市長の覚悟に期待したいと思っている。





消防局の問題はおそらく本市が抱える氷山の一角だろう。ある意味、消防局は局の総務課長であった幹部をはじめ、幹部職員によるパワハラ、セクハラ行為の告発に対し、きちんと対応し公表するに至っている。だから、ある意味、消防局はそれなりの自浄作用がある組織だと私は判断した。




郷原信郎氏のツイートを見つけた。郷原信郎氏は元検察官の弁護士で、現在は名城大学コンプライアンス研究センターのセンター長である。中田元市長時代から横浜市のコンプライアンス外部委員として本市に関わってきた人物である。



 ツイートには “ これから、横浜市の幹部、管理職へのコンプライアンス講演。今、林市長の講話が行われているところ。 ” とあった。今年も、本市の幹部職員は郷原氏からコンプライアンス研修を受けているらしい。




郷原氏のコンプライアンスの考え方。それは、コンプライアンスとは法令遵守を徹底することだけを行えばよいということではない。信頼を失墜させるような行為も問題だという。今回の総務局審査では、その法令遵守でさえも危うい状況にあるということを私は指摘した。従って、今までの本市におけるコンプライアンス推進による成果の是非に関しては疑問に思っている。




改訂版―横浜市人材育成ビジョンを読むと、耳触りの良い言葉が羅列してある。 “ 女性ポテンシャル発揮プログラムを推進します。性別にかかわらず、すべての職員が意欲と能力を十分発揮し、いきいきと活躍できる組織の実現を目指し、女性の人材育成・登用を進めます ” と。




さて私は今、セクハラとパワハラが複雑に混在するある局の調査を行っている。少なくとも、この調査事例は上記の理想とあまりにも逸脱しており、乖離がある。




パワハラにも色々と種類がある。ネグレクト(無視)もパワハラの1種である。窓際に追いやって仕事を与えず、無能呼ばわりしたり、無能だというレッテルを職場に広めたりする。連絡事項も1人だけ伝えず、職場ぐるみで仲間外れにすることもある。いわゆる、いじめである。




その種のパワハラが6年以上にわたり組織的に行われているというのだ。上司にあたる最高幹部職員達が誹謗中傷を行い、人事的にも考慮した苛めを行っている。通常なら自殺してもおかしくないような陰湿さを秘めている。しかし、極めて高度なネグレクトであり、証明はなかなか難しい作業だ?。




私は数名の職員や幹部職員(呼称としての経営責任職と運営責任職)らからヒアリングを行い、その状況を把握しつつある。彼らから忌憚のない率直な意見を聞かせていただいた。非常に勇気のある姿勢である。しかし、私は、正直に話を聞かせていただいた職員の方々に対する陰湿な仕打、そして将来を案じている。



それは、オリンパス企業と非常によく似た構図を呈しているからだ。林市長のいう、上司と部下の共感と信頼の関係など全く存在していない。上司にとって、都合の悪い指摘は排除する。重要事項の情報共有もないなど、危機管理上も大きな問題が見えてきた。




今、私は更なる資料請求をしている。勤務時間内で行われた会議録である。私の調査では、その会議録には、証明しにくいパワハラの証拠が少なからずとも記されている。




担当の課長に問い合わせすると “ 個人情報が色々と書いてあるので ” という返答があった。そもそも個人情報保護法は、本来情報取扱業者のモラルを保ち、より豊かな情報社会を実現することを目的に成立されたはずだった。




ところが、個人情報保護の意味を拡大解釈して情報公開を拒む行政組織や企業が増えてきていることが最近の問題となっている。個人情報保護を身内の人間の不正を公表しないための言い訳に使われても困るのだが。課長の言及が気にかかる。




 議員の資料請求である。局長、副局長、部長、総務課長の決裁が行われ、提出されるはずだ。さて、どのような形となって資料をいただけるのか。


市長の目指すところの人材育成ー

一方で、その現実がいかなるものであるかを知る一つの機会だと思っている。 まさに 林 文子横浜市長の光と闇である。


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