横浜市の受動喫煙対策 | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

横浜市の受動喫煙対策

 7月9日の朝日新聞「たばこの害、高校生に訴える」、7月26日の産経新聞には「高校生に喫煙防止の冊子配布」との見出しが掲載されている。


 これは、横浜市の健康福祉局と横浜市教育委員会が作成した「タバコを吸わない」を選ぶ 、と書かれた高校生向けの喫煙防止のリーフレットが配布されたからだ。


 この中には、タバコはニコチン依存症を引き起こす。依存症は病気ですので治療が必要。タバコは、初めから吸わないことが大事なんだ。未成年者の喫煙は、ゲートウェイドラッグ(入門薬物)になることがあると指摘されており、麻薬や覚醒剤使用のきっかけになると言われている。


 また、周りが吸っているから大丈夫。タバコの有害な空気を吸いこむことで、肺や気道に障害が生じる。タバコは麻薬と同じ依存性があると記載。


最後に “これまで紹介したデーターからわかることは、「タバコを吸うこと」が、あなたにとって損になることはあっても得になることはないということです。” と結論付けて高校生に訴えています。


 先日、同僚議員と一緒に受動喫煙防止を推進している医師の方(市医師会所属)と懇談する機会がありお話を伺いました。


 そこで、お聞きした話では、タバコの煙には約50種類の発癌物質、約200種類の有害物質が含まれている。受動喫煙者への被害が深刻であり、分煙では不十分。特に、公共施設などでは全館禁煙が必要(空気清浄機では不十分)とのこと。


 この医師に横浜市健康福祉局と横浜市教育委員会が作成した「タバコを吸わない」を選ぶ、と書かれた高校生向けの喫煙防止のリーフレットをお見せした。


 医師からは、まず医療従事者や教育関係者自身が正しいタバコの害について知って欲しい。特に、このような啓発リーフレットを作成している医療従事者は、受動喫煙についても訴えてほしい。特に、公共施設等における敷地内全面禁煙を推進すべきである。愛煙家の方たちの喫煙スペースの工夫も重要等々。


 そして、未成年者喫煙禁止法、健康増進法、たばこ規制枠組条約などをとおして「防止・啓発をしている側に愛煙家がい.ると、その事業が中途半端に終わる率が高くなるのでは?」 との警告もいただきました。・・・なるほどね。


横浜市の受動喫煙防止対策を考えると、この警告がよく理解できる。