胆道閉鎖症の早期発見に便色調査カラーカード | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

胆道閉鎖症の早期発見に便色調査カラーカード

最近の小児医療関係の報道から

胆道閉鎖症の早期発見に便色調査カラーカード


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12月になってから、小児医療関係の報道が続いている。

今夜のクローズアップ現代は“再虐待のこどもたち”というテーマで放送されていた。


 また、126日のクローズアップ現代では“ワクチンが打てない。遅れる日本の予防接種”というテーマで、放送されていた。ポリオワクチンが生ワクチンのため、手足がマヒしたり、肺炎球菌やヒブに髄膜を侵され命を失うこどもが後をたたないという話だった。


 先の横浜市決算特別委員会 健康福祉局の局別審査質問で私が指摘をした「ワクチンの後進国日本!」である。


 小児科医療対策の根本的解決のひとつが、ワクチン対策であることを本市もしっかりと認識し発信してもらいたい。限られた財源の有効利用が今後行政に最も求められる施策だが、議会答弁の中でなるほどと思うようなデータに基づいたプレゼンテーションは最近殆どみない。だから、どんぶり勘定と批判を受けても仕方がない。


さて、122日の読売新聞の記事には注目した。


赤ちゃんの肝臓の機能が悪化し、命にもかかわる胆道閉鎖症。早期発見のため、便の色分けで注意すべき色を示したカードの普及活動を母親たちが行なっている。


 産院などで「白い便に注意」などと指導されるが、実際には白以外のこともあり、発見が遅れることもある。カードは一部の自治体でしか配布されておらず「すべての親に」と訴える。


 愛知県豊山町の主婦加藤貴子さん(35)は、昨年3月に生まれた長女を生後78日で亡くした。生後1か月頃、便は明るい黄色だった。1か月健診で便の色を聞かれ、「黄色」と答えたが、異常なしとされた。


 生後1か月半で、便が薄い黄色になったが、体重も順調に増えていたので、病気とは思わなかった。生後2か月半で脳出血を起こし、初めて胆道閉鎖症の疑いを指摘されたが、4日後に亡くなった。


 胆道閉鎖症は、生後2か月までに胆汁が流れるようにする手術をした場合、10年生存率は約7割だが、手術時期が遅れると率は大きく下がる。早期発見が重要だという。


 親は産院などで「白い便に注意」と指導されることが多いが、実際は、薄い黄色や薄い緑色などのことがあり、異常に気付けないケースがある。


 加藤さんはその後、胆道閉鎖症を早期発見をするための「便色調カラーカード」を知った。カードは、国立成育医療研究センター病院長の松井 陽さんが16年前に考案。


 黄色みがかった白色から濃い茶色まで7段階の便の色が印刷されており、赤ちゃんの便に近い色の番号を記入して一か月健診時に提出出来るようになっている。


 栃木県では1994年から2003年までに15人の患者が発生したが、このうち12人が生後2か月までに手術ができたという。


「全国平均では、生後2か月までに手術できる割合は4割にとどまっている。便の色を言葉で表現するだけでなく、具体的な写真と見比べられるカードは早期発見に有効と考えられる」と松井さんは話す。


 ただ、カードが配付されているのは、北海道、栃木など全国8道県内の自治体や、富山市などの一部に限られている。


「カードがあれば、もっと早く異常に気付けたはず。住んでいる地域で差が出るのはおかしいと思うようになった」と加藤さん。


 同じ病気の子を持つ母親らと昨年9月、「肝ったママ’s」を結成。カラーカードの普及活動を始めた。全国に約30人いるメンバーが、自治体にカード配付を要望するなどの活動をしている。


「肝ったママ’s」の働きかけで、神奈川県の一部では今月にもカード配布が始まるという。



 つまり神奈川県は今まで、カラーカードが配布されていなかった自治体。

今回も一部でしか配布が始まっていないという事実。本市はどうなっているのか。・・・そして、また成育医療研究センターが前を歩いている。


胆道閉鎖症―便色調カラーカードで早期発見

調査しよう。神奈川県全域で配布されるべき重要な対策ではないだろうか。そして、最終目標は全国で配布されるべきものだと思う。


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