平成21年度の決算議会が始まる | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

平成21年度の決算議会が始まる


今回、平成21年度の決算議会で、健康福祉局の局別

審査をすることになった。


 脳卒中に関しては、平成16年より取り組んでいる

私の医療政策のひとつである。したがって、現在までに

多くの脳卒中の専門の先生からいろいろとご教示をいた

だいてきた。


 日本トップレベルの国立循環器病センターの山口武典

先生、(社)日本脳卒中協会の専務理事の中山博文先生、

熊本市立病院の橋本洋一郎先生、以前横浜市立脳血管

療センターで脳血管内治療の指導医であり、現在聖マリ

アンナ医科大学東横病院の脳卒中センター長である植田

敏浩先生など、日本の脳卒中診療の中である先生方

ばかりである。


 さて、以前から気になっていたのが平成20年4月に

健康福祉局で作られた“よこはま保健医療プラン”とい

う冊子であり、その脳卒中の項を読むと本当に呆れる。


“脳卒中の急性期医療の現状”―脳梗塞を発症した場

でも、激痛等や自覚症状を伴わないため、患者及び家族

が受診を決断するまでに時間がかかる場合が多いと言わ

れていますが、と書いてある。


 現在、本市の脳血管救急医療体制では突然の異変に気

づき脳卒中かな?と思ったらまず、顔、腕、言葉の3つ

の検査をしましょう。そのうちひとつでも異常があれば

脳卒中と判断して救急車を呼びましょうというMPSS

という体制をとっているのである。


 この二つの脳卒中に関する病状の説明を比較しただけ

でも、まったく言っていることが違っていて、なぜこの

ようなことになるのかわけがわからない。


 またtPA治療の説明が書かれているが、今議会でも

問題となっている重大な脳出血という合併症のことが

明記されていない。そしまた、誰がこの文書をかいた

かの責任の所在もないし、何をもとにして書いたかの

出典もない。


 市民に発信され印刷された医療に関する冊子がこの

ようないい加減な内容のものであるということは非常に

大きな問題である。何故、このようなものが作られ、

その後訂正もされない体制となっいるのか。


 人命を預かる本市の医療政策に対する姿勢が、市民

感覚と乖離しているように思えてならない。人命を預か

るという行政として責任を主軸に質問を構成していこ

うと思う。



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