★球磨川!伝説の淵で尺鮎対決!★ | FIELD又左衛門
 今回も長文です。お時間のある時にどうぞ。



 夕刻に翌日の夢の対決の為に、決戦の場へおとりを活けて





 次の朝 

人より先に一直線でポイントへ



ここは伝説の瀬!


上流、戦の瀬ではその昔、島津vs相良の存亡の戦いが、

下流の女郎ヶ淵では歴史の悲劇が、

そして正面の藪には訳の分からない洞穴がいっぱいある。

神々しく光り、否が応でも何かを感じる「神宿る」急深瀬。

 

そうこの約束の地で

「尺鮎対決!と尺鮎対決!」 とカッコよく行く予定でしたが・・・

尺鮎対決!Iさんのブログ)


 (秩父荒川で撮影)

 この日のためにロングレンジ11mを揃え、

1年前に訪れた時から、再びこの場所で大鮎釣りを!

と、夢を膨らませていた。


まだ日は低い。誰もいない淵に朝霧が漂う。


「Iさんこないなぁ?なんかあったかな、、

あの人が朝からポイントにいないはずがない。とにかくアユ釣り執念が凄い人だから

違う場所でやってるのかな?先に竿出してようか。」


1週間ほど前まで高水で釣りが出来ない状態だったようだ。

相当の出水があったらしく、ポイントが変わっていた。

だが、アユの気配はある。

準備OK! 珍しく完璧だ(笑)

「球磨川様、今日も一日安全に楽しく釣りが出来ます様に パチパチ」

昨日の川辺川で釣った初打ち野アユがオトリ、


まずはお約束の瀬の片へ


「よ~し!おとりちゃん行って来い! ス~」



ががっブるるるるっ!



ほ~ㇻ来た!仕事が早いね~元気オトリは!!


おりゃ~ 11mの竿で返し抜き
 
26、7cmの良型!よし!これで繋がるぞ!今日は楽しいアユ釣りになりそうだ 


そしてこれをつなぎ泳がす。


 

ん~昨日誰かやってるな。。流れド芯では掛からない。



いろいろ攻めてしばらくすると、ものすごい重みが!!!



「なんだ!!オモってえな~っ!何が掛かった



ロングレンジがしなる!


しなる!

しなりすぎだ!!!


竿折れちまうよ~



11mの荒瀬竿を満月にしながら深瀬を下る


何だかちっとも動かねえ、木か?ビニ~ル袋か?ゾウキンか?・・もしかしてうなぎ!!






 
石だった・・・



重ってえ訳だ(笑)

こんなの球磨川の流れで掛かった日には、、竿折れるっちゅうの


しかし逆を返せば、球磨川の急流でこいつを釣れるというタックルバランス(笑)


40cm伝説のアユも大丈夫!


さあさあ!石なんか釣ってないでちゃんと鮎釣ろうぜ!!



おりゃあ!気合入れて行くぞ


目に見えてポイント的な所は散々責められている雰囲気。


ならば、秘策がある。





未知の世界へ


胸まで立ち込み、11mの竿で、手尻1.5m長、そしてこれだ!

 
見て分かる人にはわかるでしょう。(ちらっとお見せ)説明はシマセン。
又左流に改良してあります。


 

さすがに11mを操るには慣れが必要。

しかし不思議だ。球磨川の流れは11mの竿も短くしてしまう。

使ってるうちに、全然長く感じない。そのうちコツがつかめてきた。


オモリを使わずに、誰も届かない大岩の深瀬へ払い出す。

時に上飛ばし、時にスパイラルやグルグル、遠くの大鮎へアクションアピール!


「おもしれえ」 


やっぱり別世界だ。

これを知ってしまったら、トーナメントなどやってられなくなっちまう、、


アユ釣り大会と大鮎釣りとの割り切りが、不器用な俺には難しい。



常に大鮎との格闘が頭から離れない。


だって大鮎釣り、「楽しすぎるから!」
 

しばし大鮎との宴をご覧ください


 


 



 
写真多すぎて、どれだか分らなくなりましたが(同じ魚だったら失礼!)

こんな大鮎が球磨川フィールドでは答えてくれます。

 
 大鮎の循環が良くなると楽しく釣れます。


そして、強烈なアタリと共に 一気に走る!


こいつはでけえ!今までと違う!!!


くっっ!と竿をタメテ、タメテ、



最初に石を釣った時のように

ロングレンジⅡのポテンシャルを信じ、

流れの芯からジワリジワリ掛け鮎を外す。


よし!主導権を握った!!


竿でいなしながら、大鮎へ近づき、


つまみ糸を取れるかっ!



「掴んだ!えいっ!!」



 

朝の陽ざしに光り輝く、美しい魚体。






 


ヤッタぜ!ありがとう!球磨川。ありがとう大鮎ちゃん!

今もこうして綺麗な大鮎に出会える事が最高!



この瞬間、体の悪いものがスーっと抜けて行く



 

尺あるかな?ちょっと足りないかな?

後で測ったら28.7cm 伸ばして29.5cm(笑)



だけれども、すごく満足してしまった。


その後、マッキ黄な23cm位の美アユが2匹取れた所で一旦終了。

本当に綺麗な美アユが、胆掛かりになってしまいダウン、、


 

みゃーみゃー猫の親子が藪の中で泣いている、

ほらよ!球磨川の美味しいアユだぞ!特別にやるよ!

親猫が、すかさずアユをくわえて木に登りだした、、

「どこ行くんだよ!」

その上に子猫たちがいた、親は強し!(笑)
 


 

Iさん何処に行ったかな?球磨村の方かな。



そして球磨村へ様子を見に行く。


午前中に結構体力を使ってしまい、眠くなってしまった。。


しかし、ここは球磨川、寝てなんていられない!



起きろ~ 


この流れを見れば、一発で目が覚める!

 二俣の瀬   今年は水がクリヤーです。




 
 このデザートの様な流れ、たまらない!!



 
 この波は30号のオモリで潜らせる事が出来ます! 1発勝負です!!

 

 

あ~ダメダ!大鮎勝負やりたくなった!しかし体力がどうも、、

今日は無理しないで下の緩い所でやってみようか。



ウエットスーツを着込み、さあ開始!



と思ったら、お約束の人達が、、、

 
これはこれで楽しそう!。去年は俺もラフティング楽しかった^^

どうぞ球磨川を堪能して下さい!だけどたまには釣りもさせてよ 


そして仕切り直し、

何だか、深瀬で泳がせるつもりが、、

大波へ気持ちが行ってしまった。

メタブリッド0.3だけど大丈夫かな、、、

最高なオトリだ。さほどオモリは打たなくていい。と言っても12号ですが

 

スッとおとりが大波3番に入った!(入ってしまった)



いたら一発だぞ・・・



・・・



んが~




いた~!!!掛かっちゃったよ(大汗)


流れの大岩の裏で掛かった。その為に大岩の頭にメタブリッドがすれているのがわかる、、

やばいやばい、、メタブリッドは根ズレに弱いんだからヤメテ~


ぐぐぐ~っ!







・・・

案の定根ズレで高切れてしまった。初歩的なミスだ。
メタブリは障害物がなければ、大鮎もオバセて泳がせられる最高な複合ラインだ
しかしこの場面では、違うタックルで挑まなければならなかった・・・

・・・今日は止めよう。相当疲れて思考低下になっている
何だか激流に流されそうな気がしてきた(笑)

 
これを見てほしい。巨岩に付くハミ跡を!
球磨川はなぜ大鮎がいるのか、これを見ればわかると思います。
石の大きさが規格外に大きい。
鮎にとって最高な餌場。まるでお菓子の家で泳ぐようなもの
しかも酸素タップリの激流。あゆの成長がすこぶる良いのです。

 
こんな釣り方も。大渕の巨大な岩に潜む巨アユ狙い?船で狙う人も。


 
相変わらずスケールの大きい球磨川の流れ。
気力、体力、そして丈夫なタックルと危険に挑み、
それ相当の経験がなければ到底勝負にならない。

この日、球磨川をまた知った。また教わった。
後で気付くのだが、瀬での最後の勝負だった。

大鮎との宴もあり、
全身で流れに当たり、最高な時を過ごせたのでした。
つづく

 <タックル>
竿:がまかつロングレンジⅡ荒瀬11m シマノドラゴンフォース荒瀬10m
天井糸:サンラインテクニシャン磯3号ダブル4m
空中糸・つまみ糸:サンラインⅤハード1.5号50cm
水中糸:北越ランスペシャル0.2号6m目印無
鼻カン:フック鼻カン8号~12号
廻り糸:GT‐R12ポンド40~50cm
チバリ:がまかつ大鮎専用
ハリス:フロロ黒2~3号 
ハリ:大鮎要8.5~10号 ドン10号☆
☆目通し



 不思議な出会いが!

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