身近な薬である湿布薬。当院でも必要な方にはお出ししていますし、ケガをしたときにドラッグストアで購入できるので、使用する方は多くいらっしゃいます。

 

これまでも、「冷感湿布と温感湿布の使い分け」「湿布によるかぶれの予防や対処法」について、ブログを書いてきました。

今回は「どれくらいの時間貼っておけばいいの?」という点についてお話しします。

 

 

湿布の効果ってどれくらい?
 

湿布は大きく分けて2つのタイプがあり、1日1回貼るものと、1日2回貼るものがあります。

1日1回貼るタイプのものは24時間、1日2回貼るタイプのものは12時間、ずっと貼っていなければ効果がないというものではありません。

薬によりますが、1日1回貼るタイプのものは8~12時間くらい、1日2回貼るタイプのものは4~6時間くらいでいいと思います。

湿布は貼っている間だけ効果があるというものではありません。湿布をはがしても、成分の多くが皮膚に浸透していて、それらがしばらく残っているので効果が持続するのです。

 

つまり、ずっと湿布を貼っておく必要はありません。皮膚がかぶれやすい方などは、肌への刺激を軽減するためにも、湿布をはがして肌を休ませる時間は必要です。

先述した時間を目安に使用し、痒みなどを感じる場合はそれよりも短い時間ではがすようにしてみてください。

 

 

冷感・温感効果=薬効ではない

 

また、湿布を貼ってしばらくすると、冷感温感ともに弱まっていき、こうなると湿布の効果もなくなったのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし実際は、冷感や温感効果はなくなっても、消炎や鎮痛の薬効成分は残っていることが多いのです。

「冷感湿布と温感湿布の使い分け」でも述べましたが、冷感や温感の成分は、患部を冷やしたり温めたりしているのではありません。あくまで肌の感じ方です。

冷感や温感がなくなっても、湿布薬の外箱に記載されている時間や、処方した医療機関に指示された時間を参考に貼っておきましょう。

 

 

 

 

お風呂あがりは湿布を貼るのに適したタイミング

 

お風呂あがりは皮膚の汚れや油分が洗い流されてた状態のため、湿布の吸着がよくなります。また、しっかりと汗がひいて、水分を拭きとった状態はかぶれも起こりにくくなります。

体がぽかぽか温まって血行が良い状態なので、薬の効きもより効果的になることが期待できます。

こういった理由から、お風呂あがりは湿布を貼るタイミングとしては適しているといえるでしょう。

お風呂あがりに貼った湿布は、そのまま就寝して朝起きたときにはがすのがいいと思います。

 

 

入浴前後は時間をあけて

 

お風呂あがりの湿布はよいのですが、直後に貼るのはさけましょう。先にも述べましたが、汗などの水分が残っている状態だと、湿布がはがれやすく、かぶれの原因にもなります。

水分を拭きとるだけではなく汗がしっかりひくのを待って、肌の表面に水分がない状態で貼るようにしましょう。

 

温感湿布には特に注意が必要です。

温感湿布にはトウガラシエキスが含まれており、肌に対する刺激が強い傾向があるので、入浴時にピリピリとした刺激を感じたり、肌が赤くなることがあります。そのため、入浴の30分前にははがしておく方がよいでしょう。肌が弱い方はもっと早めにはがすことをおすすめします。

また、入浴後も30分ほど経ってから貼ってください。同じように肌への刺激を強く感じるのを避けるためです。

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当院の患者様には、湿布は一時的に痛みを抑えるもので、“湿布を貼る=治療”ではなく、治療の補助として使用することを伝えております。

湿布は手軽に手に入るため身近なものですが、痛みを湿布だけで取り除こうとして長期間湿布を貼り続けるのではなく、痛みが引かず長引く場合には一度医療機関を受診して適切な治療を受けてください。

 

 

 

 

 

 

 

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