先日、「温感湿布と冷感湿布、どっちがいいいのか?」というテーマでブログを書きましたが、そのほかにも患者様からご質問を受けることが多い“湿布によるかぶれ”についてお話しします。

 

 

 

「かぶれちゃうんですよね…」これは湿布薬に関して比較的多く聞く言葉です。湿布を貼ったときに、かゆみを感じたり赤く発疹が出たりする方がいらっしゃるのも事実です。

湿布でかぶれてしまう原因、かぶれを防ぐ湿布の使い方、かぶれてしまったときの対処法をお話しします。

 

 

湿布でかぶれる原因

 

1.皮膚の状態

まずは皮膚自体がかぶれやすい状態にある可能性です。

アレルギー体質や乾燥肌などの方は、湿布薬使用の有無にかかわらず、皮膚のバリア機能(あらゆる外部からの刺激から肌を守る機能)が弱まっていることが多いといわれています。

そのため、湿布を貼ったときにご自身がかいた汗や蒸れなどで肌が刺激され、かぶれが起こりやすくなります。

 

2.薬剤が合わない

「前に湿布を使ったときは大丈夫だったのに、今回はかぶれた」

このような場合は、湿布に含まれている成分のうち、何かしらのものが体質に合っていないと考えられます。

湿布には痛みを抑える薬剤のほかにも、冷感や温感の成分、粘着成分などが含まれています。数多くある成分の中のいずれかに肌が反応したと考えられます。

 

3.長時間の使用

湿布を長時間使用することで、上記1や2で先述した原因によるかぶれが起きやすくなります。

 

 

かぶれを防ぐ湿布の使い方

 

1.患部の水分をしっかり拭いてから貼る

患部に水分が残っていると、かぶれが生じやすくなる以外にも、湿布がはがれやすくなってしまいます。汗をしっかり拭きとり、入浴後などは汗がひいてから湿布を貼るようにしましょう。

 

2.長時間使用しない

長時間にわたって湿布を貼り続けると、かぶれが生じやすくなります。特に肌が敏感な方は、短い時間で様子をみることも有効です。肌に問題がない方も、外箱などに記載されている用法・用量を守って使用してください。

 

3.貼り替えは場所をずらして&間隔をあけて

数日間にわたって湿布を使用する場合、毎回同じ場所に貼り続けると、かぶれるおそれがあります。替えるときは、患部周辺で少し場所をずらして貼ってみてください。

また、立て続けに使用するのではなく、数時間の間隔をあけて皮膚を休めるようにしましょう。

 

 

これらのことを意識して湿布を使ってみてください。それでも痒みを感じたり発疹があらわれるときは、塗り薬(クリームやゲル)の使用を提案します。湿布と交互に使うだけでも肌への刺激を減らせます。湿布を処方している医療機関や担当医に相談したり、ドラッグストアで購入する際は薬剤師に相談してみてください。

 

 

湿布薬でかぶれてしまったら

 

今まで湿布でかぶれたことがなくても、肌質が変ることもありますし、含まれている成分が異なったりすればかぶれてしまう可能性があります。もし、湿布の使用でかぶれてしまった場合の対処法をご紹介します。

 

まずは湿布をはがしてください。かぶれの原因となる湿布をはがすことで症状が軽減することが多いです。

はがす際は、皮膚を刺激しないようやさしくはがしましょう。湿布がうまくはがれないときは、ぬるま湯で湿らせるとはがれやすくなります。

 

かぶれた部分が痒くなることもありますが、ひっかいたりしないよう注意してください。ひっかくことで痒みがひろかったり、掻き傷からバイ菌が入って症状が悪化するおそれがあります。

かぶれた部分が赤くなったり熱っぽさを感じる場合は、保冷剤をタオルでくるんだものをあてて冷やすのも有効です。

 

症状がひどいときは、皮膚科を受診しましょう。必要に応じた塗り薬や飲み薬が処方されることもあるので、医師の指示に従ってください。

 

 

湿布薬は治療の補助的なものです。「絶対貼らなくいと治らない」というものではないので、“かぶれ”という不快感を我慢してまで使う必要はありません。

少しでも違和感を感じたら、ぜひご相談ください。最適な方法で治していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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