〇金山 安全協会や地域住民を巻き込んで、ぜひ協働しながら、そうした登下校の通学路の安全の向上に努めていただければと思います。
私の母校でもある桜井中学校は荒れていると近年、保護者の方が心配する声をよく聞いております。その理由の1つに、私は、そもそもあの桜井中学校の立地があるのではないかと思っております。
1990年、私が中学2年生の終わりに、桜井中学校は浅古へ移転したように記憶しています。今では考えにくいですが、当時、私たち中学生は、男子生徒は机を、女子生徒は椅子を2回ずつ新校舎へ運んだものでした。疲れ切って、最後の無限坂が非常に大変だったことを今でも覚えています。が、今ではいい思い出です。
また、今の図書館のところにあった桜井南小学校ですが、市長、ひょっとしたら卒業生かもしれませんが、木造で本当に美しい校舎であったと私は聞いております。それがなくなったことを残念がる声も、今でも市民の方からお聞きします。木材の町なのであれば、桜井南小学校を残す選択肢もひょっとしたらあったのではないかと私は思いますし、また、30年ほど前のことですが、桜井中学校、桜井南小学校移転の経緯、その理由などをご存じでしたら、お答えいただければと思います。
○副市長 昭和60年ごろだと思いますけれども、戦後間もなく、昭和27年に建てられました桜井中学校は木造で、老朽化が進んでおりまして、改築に緊急を要する状態でございました。そのような状況の中、各方面からの意見や要望、将来の都市計画等のことから、桜井中学校を現在の浅古地内に移転改築することを決定したというふうに聞いております。それと同時に、その跡地を利用いたしまして、小学校の用地として利用することを含め検討する中で、旧小学校も老朽化が、南小学校ですね、これも老朽化が進みまして、現在の福祉総合センターにありました多武峰小学校を含めて、吸収統合するという計画も一方であったわけでございます。
○金山 ご答弁ありがとうございます。しかしながら、それでも合理的理由がわからないな、というのが正直なところでございます。多武峰小学校に近いといっても、そんなに遠くないし、どうなのかなと思いながら聞いておりましたが、はるか昔のことなので、逆に(副市長に詳しく聞くのも)申しわけないなとも思うんですけれども。
やっぱり、行政というものは、以前の一般質問でも申し上げたかもしれませんが「失敗できない性質の仕事」だと私は思っております。一つひとつの政策の実現には本当に時間がかかりますし、決断も民間に比べて、やはり時間がかかりますし、手続も大変です。日々職員の皆さんも慎重に慎重を重ねて、ミスのないように業務に励んでおられるのだろうと思います。
現在、学校規模適正化委員会の会議が教育長のもとで立ち上がり、議論が始まっています。これは、昨年3月にまとめられた桜井市小・中学校の適正規模及び適正配置に関する基本方針に沿って議論を深めていくもので、文教厚生委員長として私も加わらせていただいております。
○市長 桜井中学校は、平成2年4月に現在の浅古に移転いたしました。現在で築29年となり、校舎の構造はRC造、鉄筋コンクリートであります。平成12年度以前に建設したRC造の学校施設の法定耐用年数は60年となっています。この数年は、減価償却のための年数であり、物理的な耐用年数はこれよりも長く、そして、さらなる長寿命化も可能となっています。文部科学省からの手引では、改築より低コストで廃棄物や二酸化炭素の排出量が少ない学校施設の長寿命化改修を図ることが必要とされています。
平成30年2月に策定されました桜井市小・中学校の適正規模及び適正配置に関する基本方針では、学校の適正な配置の考え方として、中学校区の枠組みを堅持しながら、各小中学校において適正化を進める。また、建てかえや長寿命化の時期を適正化検討の最優先順位の目安とするとしております。議員お述べのとおり、今後この基本方針に基づいて、桜井市内小中学校の適正化を進めていくこととなり、桜井中学校に関しましても、建てかえや長寿命化の時期までに適正な規模及び配置を検討することとなりますが、今おっしゃったようなことも踏まえながら、今話をしていると大分と先の話かもわかりませんが、検討も加えてまいりたいと、そのように考えているところであります。ちなみに私は旧の桜井中学校、南小学校の卒業生です。うちの息子と娘が新しい桜井中学校、そして南小学校を卒業いたしております。
○金山 今後、桜井市の小中学校の適正化の配置もこれから議論されていくと思うんですけれども、そういう小中一貫校とか、そうしたものも出てくるかもしれませんし、また、市内の3高校も今後どうなるかわかりませんので、そういった全体的な、広い視野で、ぜひ検討いただけたらありがたいなと思います。
次の質問に移ります。学校給食について、お聞きしたいと思います。少し話は変わりますが、私は、平成28年第4回定例会において学校給食についてお聞きしました。私は、そのときの教育長の答弁をもとに、給食センターが新しくなって自分自身も食べに行ったことも踏まえて、「給食おいしくなるよ」と、子どもたちに伝えてきました。
○教育長 給食の味つけ等につきましては、各学校の給食主任の先生、栄養教諭、それから調理委託会社の社員とで毎月、給食主任会を開催して、児童生徒の日々の給食の感想等を受けて、改善点等を話し合いを行っております。また、献立は、成長する子どもたちの健康のために、塩分や栄養素のバランスを考え、化学調味料などはできるだけ少なく使用するというようなことなど、工夫して調理を行っております。
○金山 私は、子どもたちの生の声を届けさせていただきました。私が、子どもたちに怒られないように、(おいしい給食に工夫してくださるよう)よろしくお願いしたいと思います。また私自身、後日、給食センターに伺って再度試食したいと思います。
平成30年度転入・転出者数によると、桜井市への転入は1,579人、転出が1,774人です。過去5年ぐらいの転入・転出者を見ても、毎年約2,000人前後の人が転出されるわけです。その多くは、進学や就職・転勤・結婚などが多いのだろうと推測します。
○教育長 私たちの郷土桜井市は、議員お述べのとおり、豊かな自然、文化、歴史遺産に囲まれ、我が町に愛着を持つ人が大変多いというふうに感じております。教育委員会としても郷土に対する理解と愛着を深め、豊かな社会を創造する人材の育成に努めていきたいというふうに考えております。
今後においても社会人経験のある講師の方などを積極的に招き入れまして、郷土に対する理解と愛着を深め、桜井が好き、桜井に住みたい、住み続けたいというような思い、そして、豊かな社会を創造する人才の育成に努めてまいりたいというふうに考えます。
○金山 ぜひ、そういう取り組みを続けていただきたいと思います。核家族が増えていますので、そうした世代間交流は大切です。年配の方や社会人の方は、そうした知恵や経験を豊富にお持ちですし、素晴らしい方が桜井市にはいっぱいいらっしゃいます。そうした方々の知恵・経験を、若いうちから学ぶのは非常に大切だと思います。ぜひよろしくお願いしたいと思います。
先ほど松井市長からも教育に対してご答弁いただきましたが、私は、教育こそが「日本一住みたくなるまち」桜井の1丁目1番地だと思っております。教育の評判の高いところは、やはり若い世代が集い、住んでくれると思います。また外国では、教育の質の高いところは地価も上がるということも多いと聞いております。何よりも、教育が移住・定住対策にもなると私は思いますので、ぜひ引き続き教育に力を入れていただきたいと思いますし、また、平成27年からは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律ができて、教育に対して首長の権限も少し強まっております。ですので、そういう総合教育会議でも、ぜひそういったハード面・ソフト面の課題に対して積極的に取り組んでいただきたいと思いますし、また、心から、子どもたちの可能性を信じて、心から期待して、松井市長自身も、心から子どもたちを支援していただきたいと私は思います。
また、昨日、松井市長は3期目の挑戦について言及されました。といいましても、まだまだ任期は数カ月残っております。残りの任期、ぜひ火の玉になって、精力的に取り組んでいただきたいし、また、秋以降の議場でも松井市長と桜井市の課題について有意義な、前向きな議論ができることを楽しみにして、質問を終えたいと思います。