いすみ鉄道で起きた脱線事故(令和6(2024)年10月4日)に、衝撃を受けました。
安全は、鉄道が最も守るべきものであり、それが揺らぐ事態です。
不幸中の幸いで怪我人は出ませんでしたが、厳しい批判は免れません。
すでに運輸安全委員会の調査が入っていますが、原因究明と再発防止を切に願います。
安全が揺らいでいる鉄道への応援を、今後も続けていいものか考えました。
その結果引き続き応援しようと、今は(令和6(2024)年10月7日)思っています。
いすみ鉄道の現場での日々の努力、かつ携わられている人の顔を浮かべれば、応援したくなるのです。
いすみ鉄道に限らず、ローカル線は経営状況が苦しいです。
線路を維持管理する「保線」作業も、なかなか手を回せていないのではと、様々な鉄道を見て思っています。
いすみ鉄道もかつて国交省から、守るべき基準値を逸脱している部分を直すよう指示を受けています。
出来ることなら、新幹線並みとは言わなくともしっかり管理したい。
自治体からの補助金がありますが、まだまだ足りない。
それなら現場では優先順位をつけて、特に危ない部分から直すしかないだろうと推察します。
そんないすみ鉄道ですが、厳しい経営のなかでも頑張って保線している…と、複数の関係者の方よりお話を伺っていて、現場の方の努力を垣間見た思いがしました。
保線についてSNSで話題になっていることは、僕も把握しています。
ただ、僕を含めて結局は素人です。
いすみ鉄道の定例の確認で異常なしとなれば、少なくとも列車を走らせられる状態なのです。
仕組みが見直されるかも知れませんが、これとて素人の考えで、今は運輸安全委員会の調査を待つべきだろうと思います。
右も左もスケープゴートを立てての泥仕合は、見ていて滑稽ですらあります。
事故を正当化するつもりは、もちろんありません。
経営は、自治体は、周辺団体は…と考えることもありますが、ここでは述べません。
足りない部分は今後補強され、同じことが繰り返されない、安全な鉄道になることを信じています。
お世話になっている方もいらっしゃいます。
何ひとつ持っていない僕にまで、温かく励ましてくださったことは忘れません。
いすみ鉄道を去られた方も、そして最近は若い方のご活躍が注目されていましたが、寡黙でも本当は優しいベテランの方など、現場でお会いした方のお顔が次々に浮かびます。
それを思うと…と言うのは、僕の個人的な思いです。
いすみ鉄道は、菜の花のハイシーズンも良いですが、平日の静寂広がる雰囲気が僕は好きです。
空と緑、そして風、普段いかに喧騒の中にいるか気付くのです。
東京駅から特急「わかしお」に乗り、徐々に緑が増えていく車窓。
大原駅で乗り換えて西大原を発車した直後、一気に車窓に広がる空は胸が一杯になります。
運転再開に向けて万全の対応がなされ、また楽しいいすみ鉄道が戻って来ることを、今は待っています。
以上は僕の個人的な考えで、同意を求めたり、意見を頂戴するつもりはありません。
参考にでもしていただければ嬉しいです。