伊根・舟屋群へのプレジャーボート規制は必要だ！

こんにちは。濱野茂樹です

平成24年第4回定例会において、通算5回目の一般質問に登壇させていただきました。

今回は「海のローカルルール等の整備について」質問いたしましたので、全文を掲載させていただきます。

なお、町長答弁は後日掲載いたします。

町民の皆様、執行部の皆様、各議員の皆様、政風会の濱野茂樹です。

通告に従い一般質問を行いますが、私の所見を申し上げてから質問に入りたいと思います。
衆議院総選挙も終わり、3年ぶりにわが自由民主党に政権が再付託され、26日に召集される予定の特別国会で安倍総裁が新首相に選出され、自公連立政権が再び発足される見通しです。
9月の総裁選で安倍総裁へ投票した数少ない伊根町の党員の一人として、26日の安倍政権誕生を心待ちしている日々でございます。
しかしながら、今回の衆議院総選挙の投票率は憲政史上最低の59.3％、当町の投票率も前回の81.91％を下回る77.12％という結果となりました。お隣の韓国の大統領選は同じ時期に行われた日本の衆議院総選挙よりも16.5％も高い75.8％という投票率でした。
今回の選挙では結果だけ見れば自民党が大勝しました。
でも、自民党が勝ったというよりも、民主党がひどすぎて、新党が新党のようにフレッシュに見えなかったことが大きいのではないかと思います。
それを考えると、今回の選挙結果はこれからのことを考えると身が引き締まる思いでいっぱいです。自民党が新党以上の新党のような政党として信頼を勝ち得ることが出来るかどうかが、日本においてのささやかれ続けている有権者の政治離れの歯止めに繋がっていくものと思っております。
私も地方議員の一人として、有権者の皆さんと今一度正面からお話ししていかなければならないと痛感した次第です。

今回の比例区の選挙では当町でも持ち帰り票が15票もありました。投票用紙のテイクアウトっていうのでしょうか。まあ書きたい候補がいないからとか、記念にとかでお持ち帰りなのでしょうか、そうではないかもしれません。
本物を持ち帰り、しかるべき人物の目の前で指示された候補者の氏名を記入する。そして、その本物の投票用紙を持ち、別の人物が投票所へ向かい投票する。その人物も投票用紙を持ち帰り、それを時間の許される限り、繰り返すといったことも想定されます。
持ち帰りは不正投票につながる可能性がありますので、次回の選挙においてはこのようなことがないよう十分、監視いただきたいものです。

それでは、通告に従いまして、海のローカルルール等整備についてご質問させていただきます。

近年、伊根湾内における水上バイクを含むプレジャーボートの航行に関する苦情、釣り客のマナー問題、密漁、遊泳者と漁船の事故等、迷惑行為や水難事故が少なくないのが現状であります。
安心安全な環境が損なわれるうえ、水産業への影響も懸念され、風評被害による地域のイメージダウンにも繋がってくるのではないでしょうか。

私が調べた範囲で、伊根湾には今夏、5回計21艇のプレジャーボートの一つ水上バイクが入港しました。
日本で最も美しい村　舟屋集落に響き渡る何人にも耐えがたい騒音、そして、プレジャーボートの曳波による舟屋への浸水被害、養殖生簀や網の側を全速力で駆け抜けることによる養殖魚への影響、免許船検不要の2馬力以下の船外機のボート等も多く入港し、漁業者の航行に支障をきたしているケース、網の付近での釣り等、水産業への被害・影響が懸念されます。
また、プレジャーボートを利用した密漁も多く目撃されております。水視組合等による密漁防止の啓発活動も行われておりますが、現在のプレジャーボートは時速１００キロを超える速度で航行することができます。注意をしようにも漁船との航行速度の圧倒的な違いから、啓発や摘発には至っていない現状があります。
今年も宮津所管内では数件、密漁が摘発され、伊根町内でも3件の始末書、11件の現場注意がなされているようです。そうした密漁やプレジャーボート対策を含めた警ら目的から、京都府警では、舞鶴に１艇、宮津に１艇、京丹後に１艇の計3艇の水上バイクが配備されていますが、まだまだ絶対数が足りないのが現状ではないでしょうか。

公海での釣りについては、国民は等しく平等に利用することが認められていることは理解しております。また、陸からの釣りは禁止された漁法ではなく、遊漁者のだれもが認められた漁法であることから規制をかけることは国民の自由、基本的な人権の尊重にかかわることにつながることとなり、極めて困難なことであることは認識しております。
しかしながら、個人、法人の私有地での魚釣りも多く、そのレジャー客のごみ、釣り針の漁具への被害、釣り場周辺の民家への無断侵入等の問題は、平成21年第1回定例会の一般質問に対する答弁もされておられるように、町長さんも課題として認識されているものと思います。

近隣の兵庫県・福井県・滋賀県・大阪府ではすでに「迷惑条例」等のなかで、「プレジャーボート等による危険行為の禁止」が盛り込まれ、排除の取組がなされている現状があります。
このような行為の禁止につき関係各位と早期に調整を図り、町として京都府に対し、「京都府迷惑行為防止条例」の改正等を働きかける必要があると考えますが町長さんのご所見をお伺いいたします。

また、本町が重要伝統的建造物群保存地区として指定されていること、日本で最も美しい村連合に加盟し、良好な生活環境を有していることにかんがみ、町民生活において特に迷惑となる行為の禁止について必要な事項を定めることにより、町民の清潔で安全かつ快適な生活環境を確保することを目的とする「清潔で安全・快適な生活環境の確保に関する条例」（仮称）を町独自で制定する考えはないでしょうか。

この条例では、地域の生活環境及び自然環境を保全する必要があると認める区域でのバーベキュー等禁止、釣り及びゴミのポイ捨て禁止、プレジャーボート等の航行を禁止しようというものです。
隣接する地域の生活環境を保全する必要があると認める水域を、プレジャーボート等航行禁止区域として、プレジャーボート等の航行を禁止する時間とともに指定するとともに、水難その他の非常の事態の発生に際し必要な措置を講ずるためプレジャーボート等を航行させる場合や国又は地方公共団体の業務を行うためプレジャーボート等を航行させる場合以外は、指定されたプレジャーボート等航行禁止区域内において、プレジャーボート等の航行を禁止された時間にプレジャーボート等を航行させてはならず、禁止区域内でプレジャーボート等の航行を禁止された時間にプレジャーボート等を航行させた者に対しては当該行為の中止又は是正を勧告し、又は命令することができるというもので、罰則も盛り込みます。
もちろん、条例の目的を達成するために、町、町民及び事業者と協力し、この条例の目的を達成するために必要な啓発，指導その他の活動の推進に関する計画を定めることはもちろん、必要な啓発、指導その他生活環境の向上のための「実践活動」を行うための、美化推進員も委嘱しようというものです。
その美化推進員については、3月議会で一般質問しましたように、現役を退いた世代の方々、元気なシルバーの皆さんに、「まちづくり」に参加してもらう有償ボランティア制度を構築・活用し、費用については、道路の駐車禁止取締の強化とあわせたごみ処理協力金の徴収で捻出できるのではないかと考えます。

密漁問題につきましては、採海藻漁業者を中心に監視活動を行っておられますが、夏時期は早朝、漁を行い、日中の監視となっているため、漁業者の負担も大きく、漁師さんの高齢化による若年層への負担増も懸念されます。
また、平成21年の一般質問以後、ゴミや密漁、航行等について様々な形で啓発に努めていらっしゃるとは思いますが、プレジャーボートの保管先であるマリーナやショップ、そして専門誌や町ホームページへの掲載による啓発活動も現場での啓発以外にも必要ではないかと考えます。
以前は、亀山地区の護岸に「港内徐行」と書かれておりましたが、現在では消えている現状はご存知かと思います。今一度、こうした啓発活動も見直しいただくとともに、先ほども申しましたような有償ボランティア制度を構築・活用するなどし、新たに伊根町に監視・啓発用のプレジャーボートを配備するなど、海上保安庁、京都府とも協力し、より強固なパトロールや、プレジャーボート利用者及び釣り客への啓発活動を実施する考えはないかご所見お伺いいたします。

琵琶湖では地元自治会がこうした取り組みについて、自分たちで独自のルール「ローカルルール」を定め対策に乗り出されています。当町においても条例制定を含め、住民の皆さんが、ローカルルールを定め対策に乗り出した場合、対策費を補助するなど、町独自の規制ルールづくりをする考えはないかご所見をお伺いいたします。

ご答弁よろしくお願いいたします。

い～伊根っ