世界はどこでも同じ、という気付き(4) | 滋賀トーストマスターズ

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Bremenでやらかした中で、一番はずかしかったこと。

はじめての国、はじめての町だったので、勝手がわかりません。

とにかくまずはお腹に入れようと、駅裏のホテルを出て、駅周辺をうろついていました。
でもたいしたレストランはないし、ピザとかの軽い食堂みたいなところはあるけど、
入る勇気はありません。
小さなコンビニみたいな店を見つけ、そこで簡単なスナックとか飲み物を少し買いました。
さすがドイツ、袋などはくれません。多分、マイバックなんでしょうね。

で歩いていると、ちょっと大きめのスーパーがありました。
これだけじゃ足りないし、ちょっと買い足そうと思って、ふらっと中に入ることにしました。

入り口とあるところのバーを前に押して、入っていきました。

でも、思ったものがありません。
あんまり、品ぞろえが良くないなーと思っていた時、あることに気が付きました。

自分の手には、さっきの店で買ったスナックと飲み物があったのです。

「えっ、これ、まずいやん」
「どうしよう」

と焦りまくり。

「そうか、レシートがあったらなんとかなるんちゃうか」
と思い、ポケットをまさぐりましたが、ない!
分からない文字が印刷してあるレシートは無用の長物と、捨ててしまったに
違いありませんでした。

冷や汗よりも、頭が真っ白になりました。

「この分の料金をまた払うか」
「別のものを買って、その分だけは支払うことにするか」

頭の中で、葛藤がはじまりました。

「別のものを買って、こっちは支払うけど、こっちは支払わないというのは、却って、混乱を招くのでは」
「いや、向こうも商売。少しでもお金が入れば、こっちは許してくれるのでは」

いろいろ考えた挙句、結局、
「まずは正直に話してみよう」
という、わけのわからない結論に至ったのでした。

向こうのレジは、ちょっと太ったおばさんか、いかついお兄ちゃんがいることが多いです。
その時は、いかつい移民系のお兄ちゃんでした。

私は外に出ようとレジに近づき、
「このスナックと飲み物は、この店で買ったんじゃない。間違って持って入ってしまった。どうもすみません」
と言ってみました。
向こうは、私の話を聞いています。
緊張の瞬間。

向こうは低い声で、
「ゴー」
と言ってくれました。

店から出た時、初めて、冷や汗がでました。

別に大した金額ではなかったので、払えた額でした。

何もわからない東洋人の変なおっさん、と思われたのかもしれないけど、
とりあえず、自分のわけのわからない意見が通ったのかなと、
変な達成感と、こんなことをやらかした挫折感とが私を襲ったのでした。