金曜日の今日は朝から蒸し暑く、風邪を引いたらしい奥さんの送りをしていたら0930過ぎてしまったので、これ幸いとジムはさぼることにしました。
ジムにはエアコンは入っているのですが湿度が高くて出てくる汗があまり気持ちよくないこともあります。
まあ、冬には寒いと言ってサボるので、サボる口実があればいつでも楽したがる老人です。
夕方は大抵はお相撲を観ているのですが、こないだ朝乃山が一山本との対戦で、あれあれと思ってるうちに崩れ落ち、しばらく起き上がれなくなったのを見ました。
これはかなりひどい怪我かもと思っていたら昨日だか今日の話では回復するまで数ヶ月はかかるのでは？とのことでした。
朝乃山は将来が嘱望される大力士（大関）だったのですが、コロナ禍の時、外出制限を無視して飲み歩いたとかで相撲協会から6場所の出場停止を喰らいました。
その時に相撲協会というのはずいぶん理不尽な罰を与えるものだと思ったのですが、たしかに思い上がりはあったのかもしれません。しかし、その後幕下からやり直したのをみて偉いな〜と思ってました。が、今年の初場所の怪我でまた休み、先場所くらいに復帰したと思ったらまた今回の怪我です。
つくづく不幸な力士だな〜と思ってしまいます。
タラレバの話はしても意味がないのですが、もしコロナ禍とその時の厳しい罰がなければ、当時の朝乃山の勢いならば横綱になっていたでしょう。
そして大相撲を盛り上げて、一人横綱の照ノ富士を支えていたはずです。
怪我だって呼び寄せなかったかもしれない。
似たようなことを今日の体操の名前知らないけど、今度のパリオリンピックで主将を務めることになっていた19歳の女の子の喫煙疑惑に関しても強く感じました。
8月にパリでオリンピックがあることすら忘れてました。
今になって、外国にいる彼女を呼び戻して「喫煙疑惑」を解明するという話ですが、多分、彼女は外されるのだろうと思います。
だけど、19歳の女子体操界のホープがたかだか煙草を吸ったくらいでメンバーから外されるってひどくないですか？
若い女の子が煙草吸うのってなんか理由があるんですよね。
体操競技ってスタイル維持も大事だから食事制限もあると思うのです。小腹が空いたな〜と感じた時に煙草を吸うと空腹感が紛れます。
なんとか良い演技をしなきゃと思えばプレッシャーだって我々素人が想像できないくらいかかってくると思います。そんな時、煙草を吸ったりすると不安が和らぎます。
喫煙だけじゃない、体操や新体操の選手には食べ吐きしてる子も多いのは知ってます。
誰も助けてくれない勝負の世界で10代でたった一人で勝ち抜かなきゃならない。
なんかに依存したくなっても仕方ない環境下にいるんだと思います。
それを「決まりだから」と「罪」に問うのは彼女を更に傷つけることになると思います。
「人を傷つけるな」といつも声高に叫ぶこの国の国民は、名の売れた人のちょっとした隙につけ込んで簡単にこれまでのその人の努力と功績をなかったことにしてしまい、立ち直れないくらい傷つける。
やってることが小学校のいじめとおんなじように見えます。この国の民度は口が達者な小学生並み。
20歳未満で喫煙したからオリンピック代表はだめですとか言ったら、私は協会の過剰な法令遵守志向を感じ取り、「自分が責められたくないから選手に過剰な罰を与えるのではないの？」とか疑ってしまいます。
加えて、煙草は嗜好品であって、アンフェタミンとかのような禁制品ではありません。
スポーツ選手だからといって、かれらに一般人よりも厳しい理想的な人格や行動を求めるのはやめたらどうかと思います。
あるいは、新世紀エヴァンゲリオンの主人公の一人碇シンジくんが泣きながら「逃げちゃダメだ！」と死ぬ気で使徒に立ち向かうのと同じことを彼らに期待するのもどうかと思います。
なんで選挙で脱いだり、経歴詐称したり、裸のポスター貼っても立候補できるのに、スポーツ選手だけは品行方正ストイックでなきゃならないのか、明らかに不平等だと思います。
政治をやると言ってる人は、お金とかパワハラ問題を起こしても刑務所に行かなくて済んでるのに、スポーツ選手だけが、日々監視され自由のない世界で「高みを目指して」「国民の期待に応える」努力を要求されるのか、朝乃山とか今回の女子の体操の主将に分かるように説明して納得を得られなければ、自分の都合による処分はその人の人生を壊すことにつながりかねないから、やるべきではないと思って血圧を上げている金曜日です。
追記
宮田選手という人ですね。
四日前に情報提供があって、昨日協会と面接して、本人が喫煙飲酒を認めたと午後のワイドショーで言ってます。
出場辞退したみたいですね。そりゃそうでしょう。あからさまになっても出るとかは言えません。どっかの知事とかとは違います。
可愛そうです。壊れないで欲しいです。