月曜日の昼過ぎは、Eテレ(今はこうは呼ばないのか?)の「趣味どきっ!」を録画するようにしています。

現在は再放送で「関東 会いに行きたい仏さま」をやってるので、ソファにひっくり返りながら、普段は拝観することができないいろんな関東のお寺の仏様たちをテレビ拝観できるからです。


昨日の月曜日は、九品仏寺の阿弥陀様の紹介がありました。


阿弥陀如来は人が亡くなった時に西方浄土から雲に乗って駆けつけて、浄土に案内してくれるありがたい仏様だとは理解していたのですが、なんとその阿弥陀様には九つの階層があるんだそうです。


亡くなった人が生前どれくらいの善行を積んでいたかによって九つの層に分けられ、それぞれの層に応じた阿弥陀様が迎えに来てくれるんだとか。



上品(じょうひんではなく、じょうほん)上生(じょうなまではなく、じょうしょう)が一番上で、下品下生(げぼんげしょう)が一番下になる九つのマトリックスがあるんだそうです。

しかし、ちょっと考えてみると、阿弥陀様は人が亡くなるときに西方からやってくるわけですが、その時にすでにどの位に位置する阿弥陀様が来るのか決まってるとしたら、その亡くなる人の品定めはどの段階でされてんだ?ということになりますよね。

同じ番組で、別のお寺の境内にある三途の川の橋を渡って閻魔大王の面接を受ける話がありましたが、それは三途の川を渡ってからの話。
ここで誰が迎えにくるかが決められたとしたら時間的な矛盾が出てきます。

まあ、そこはよくわからなかったので置いておくことにして、九つの阿弥陀様マトリックスは指の形で分かるのだそうです。


上品は身体の前で合わせた2つの手の親指と、人差し指、中指、薬指の組み合わせて上生、中生(ちゅうまなではない)、下生が決まるらしい。


上から上品上生、中生、下生になるらしい。


具体的にはこうだそうです。




下品堂というのもあって、この阿弥陀様は親指と中指だから下品中生ということになるみたいです。

こうしてみると、なんだか分かったような分からないような不思議な気分になりますが、上品〜下品の区別が分かりにくい問題はありますね。
手の位置なのかしら?番組での解説はありませんでした。
分かりやすいのは指の組み合わせ。
親指と人差し指なら上生で、親指と薬指なら下生。

これは阿弥陀様限定の話なのかしら?


ネットで調べたら、これは定朝の彫った阿弥陀如来らしいです。これは上品上生。
他も二三当りましたが、全部がこのパターンでした。
阿弥陀如来坐像の定型は上品上生みたいです。


こちらは薬師如来です。たしかに阿弥陀如来とは印の組み方が違いますね。

こんなふうな視点で仏さまを見てみると、自分は良くても下品下生なんだろなと思いつつ、でもせめて中品中生くらいになりたいなと思うのでした。無理だな。