日中はあまりテレビを見ないように心がけているのですが、こないだザッピングしていたら、Eテレ(なんでこの名前にしたのか、今もって不明。教育テレビの時代よりは確かに中身は入りやすくなりましたが。なんだか普及しなかったE電名称を思い出します)で「趣味どきっ!」の再放送をやってるのに出くわしました。
この番組で、以前に「関東 会いに行きたい仏さま」を見て、分かりやすいし、楽しかった記憶があるので見てみました。
鎌倉にある覚園寺というお寺の話でした。
鎌倉には中学校の修学旅行の鎌倉大仏見学しか記憶がありません。
御本尊は薬師如来、脇侍が日光月光両菩薩で、衣が独特の当時の流行を反映したものだという解説を聞いて納得します。確かに衣がふわっと下の方に流れています。
如来、菩薩、明王、天部の位の違いの話から、十二神将のそれぞれには7000人の兵がついているのだという解説に感心します。大将12人だけじゃ多勢に無勢じゃないのかな?と思ってました。やはり兵隊さんは必要ですね。
明王のなかの愛染明王も登場します。
愛染明王の名前は知ってましたが、なにを担当してる佛様なのかは知りませんでした。
考えてみたら、昔から人は煩悩と向き合って来たわけで、煩悩を生きるエネルギーに変えるようにしてきたんだなとか勝手に思いながら見てました。でもそれはかなり難しい。すべての人がピカソみたいに煩悩を第作品に昇華できるわけではないし。
煩悩をやっつけるアイテムを六本の腕に持ってるんだとか。あれば便利ですよね〜。ムラムラするたびに弓矢で射られるのは大変ですが。
見終わってから、ネットで鎌倉覚園寺と調べてみたら、なかなか良さげなお寺です。
御本尊も開陳しててくれるみたいだし。
しかし、残念。境内は写真撮影不可。
代わりに「絵葉書」を用意してあるからそれを買えとの話。
いつも思うのですが、高名なお寺では大体写真撮影禁止ですよね。なんでなんだろう?
昔はストロボ炊くと仏像が日に焼けるとか聞いたことがありますが、今のカメラはスマホですらストロボ炊かないで撮れてしまうほど感度は良いです。
「撮り鉄」のなかにはマナーを守らないで危ないことをやる人は確かにいるから嫌がられるのは分かりますが、「撮り仏」も同じように見られてるのかしらね?
確かにやたらと近づき過ぎて、仏像を傷つけてしまう人はいるかもしれないのは事実。重文やら国宝を傷つけたら賠償なんてとてもできないから、それを予見しての「撮影禁止」なのかな?
写真撮りたいとか思うのは、仏様を我が物にしたいという煩悩なんだから、やめろとか明示してくれるなら分かります。
でもテレビにはどうぞどうぞと撮らせ、個人には「撮影禁止」はなかなか納得いきません。
まあ、靖国神社に放尿して「トイレ」とか書く下劣なC国人とかもいるから、文化財には近寄らせないのが良いのは分かりますが、この国はそれにろくすぽ抗議もしないでいる割には、一般人には「撮影禁止」だもんね。
規則を守る善良なやつにだけ規則を押し付け、守らないやつは見逃す、というのは良くないのではないのかしらね?