なんだか曇りで降りそうな金曜の朝です。

呆然と朝の地方NHKを見ていたら、イノシシ被害が秋田県の横手市あたりで広がっている、という話をしていたので少しびっくりしました。


横手市といえばりんごの名産地で、冬場の雪が半端ではない地域。

クマとかニホンカモシカが出るのは知ってたけど、今度はイノシシかい?


もともとイノシシは北限は福島県くらいと言われてなかったっけ。

たしかに福島の阿武隈山系にはイノシシがたくさんいて、亡くなったおじさんは、「鉄砲ぶち」といって、仲間や犬と山に入ってライフル(スラッグ弾を撃つ散弾銃でないHOWAの本物のライフル)でイノシシ狩りをしていたはず。

猪鍋も何回かはお呼ばれした記憶があります。


そのイノシシは、東日本大震災で避難を余儀なくされた浜通りで一時期かなり繁殖して、実家を見に行くたびに、イノシシの親子連れが国道や脇道を駆け抜けていくのを目にしました。


もちろん戸をぶち破って無人の家の中に入り込み、冷蔵庫とか食べ物の匂いがするものは全部ひっくり返して食べあさり、要するに空き家を人間が住めないように荒らしまくっていたわけです。


それが、寒い秋田にまで北上したのか。

温暖化のせいなのか、過疎化のせいなのか分かりませんが、つまり秋田はクマとイノシシの両方が棲み分ける場所になってしまったのかしら?

秋田でそうなら、岩手とか多分青森にだって北上する個体はいるはず。

まさか津軽海峡を泳いで渡るイノシシはいないだろうけど。


東北地方は野生動物愛好家にはたまらない「野生の王国」に変わりつつあるのかもしれません。


原発事故で1回は野生の動物王国と化した福島県浜通りでは現在はイノシシやアライグマの被害は報告されてないはずです。 


なんでか?というと、あの辺りの家屋がほぼ全て解体され、更地になり砂利がひかれて、草も木も生えていない状況になったので、動物の居場所がなくなり、山に帰ったからです。 


こないだまでクマの被害が報告され、更にイノシシの被害まで出始めた地域では、早めにきちんとした対処をしないと、家も田んぼも全部解体して砂利をひいた更地にしない限り彼らの侵入は止まらないということになりかねないと思います。


ちなみに我が家には、富士の巻狩りの屏風があります。



狩野派のなんとかいう弟子の人が模写したらしいのですが、左下にイノシシにまたがっている仁田四郎がいます。右側にいるのは頼朝らしい。

こないだ鑑定してもらったら「文化財としての価値はありませんね」という残念な結果でした。


これは狩りのシーンなんでしょうが、日常生活の中に野生動物が入りこむと大変です。


秋田のクマとイノシシ、どう対応するのかしら?

互いに縄張り争いして共倒れにはならないのかしら?


動物に詳しい人やら警察やら猟友会やら行政やらが対応策を検討して、検討するだけでなく早急に実施しないと、人間エリアが侵略されます。


人間が見境なく居住エリアを広げたからだと言う声も聞こえますが、クマはともかく、たとえば秋田ではイノシシより人間が先住民。


防衛策を講じないとホントに人の住むところなくなるような気がしてます。







普門寺境内にコペンくんを止めさせてもらいました。

そんなこと言ってたら、こんな通知が来ました。ついにこの辺でもクマ出没です。


がんセンターのあるあたりです。やれやれ。