こないだ奥さんの用事(ゴミ当番の人の研修会)で市役所まで送り迎えしたときに、帰りが昼前くらいになったので、途中にある最近できた「回転しない寿司」の店に入ってみることにしました。


初めて入る店です。

このあたりは回転したりしなかったりする寿司屋さんの激戦区で、半径1キロ以内に、かっぱ寿司、くら寿司、はま寿司、あとこのお店があります。スシローはあすと長町まで行かないとありません。


日頃、お米を食べないようにしている身としては、寿司屋に入るのはかなりの決意を要するので、少しドキドキしながら入りました。


回転しない寿司をうたっているだけあって、確かに皿に載ったお寿司がまわっているわけではありません。

この店ができたのはちょうどコロナ禍の推移が見通せない時期ではあり、たくさんのお寿司がレーンの上を回るのに対して感じるなんとはなしの「不潔感」を排除したくて回らない寿司を売物にしたんだろうなと思いました。


卓上のタッチパネルで食べたいものを注文し、上下二段に別れたレーンを皿に載った注文した寿司がその席のところに走ってきて止まるようになってます。

システムとしては悪くないかな?と感じました。

注文から出て来るまで意外と早いし。


で、奥さんが頼んだランチセットみたいなのがこれです。



これで980円だか950円。

一目みてありゃっ、と思いました。

握り寿司とは言えないかも。

少し大きめに切ったネタをシャリに載せて軽く押さえておきました感が強い。

これだと、私でも握れるレベル。


しかも、ガリもワサビもない。見渡せばワサビは小袋入りが隣に複数ありました。


そして、しみじみ見回したらガリは別売りでした。



なるほど。ガリ壺に入ってる無料のガリをトングで取る不潔感を避けて、個別ガリ一皿50円にしたわけね、と笑います。

舐めるやつもいたしね。

いずれにせよ、ガリでも儲けを出したいわけです。たしかに無料だと経費は負担になりますけどね。

とはいえ、セコイな、と思ったのは事実です。



私はとりあえずこの二皿を頼みました。

ハズレがないように鉄板ネタを選んだので、がっかりはしませんでしたが、なんか違うぞ感はありました。


握りに技がこもってないんですね。


職人さんが握った寿司ではありません。

素人のアルバイトかな。寿司ロボットではないのではないかな?

シャリが速攻で口のなかでバラけます。

これは違うぞ。修行した形跡がうかがえません。


そんなわけで、せっかく意を決して入った新しく出来たお寿司屋さんから、早々に撤収する結果になりました。

文句ばかりの文章になったような気もするので付け加えると、「悪気のない素人のお店」という感じでした。


あまり、ものを食べにお店に入らないので分からないのですが、外食産業大丈夫なのかな?とふと不安になりました。


観光地に来たガイジンが、日本人には払えないくらい高いけど円安で彼らには安いらしい、なんだか美味しそうな海鮮丼とか食べてるんじゃないか?


このままだと高い食材と高い技術はインバウンドガイジンに奪われて、日本人はアルバイトが見よう見まねで作ったわけのわからないものを食べさせられるようになるのかも、と不安になった値段の安いお寿司屋さんの話でした。


まあ、安いお店に入ったこちらが悪かったのですけど、これなら近くのスーパーの980円パック寿司の方が美味しいと悔しがる食い意地の張った老人でした。

おんなじ糖質摂るなら、美味しい糖質摂りたいんです。





仙台市内が見えたので思わずスマホしてしまいました。