最近、若い女の子たちが、海外に行って売春をして、自分が入れ込んでいるホストに貢ぐとかの話を聞くことが増えました。


それはこの円安だからドル建てとかで売春代をもらえば日本で同じことをやるよりはたしかにたくさんのお金を稼ぐことができるのでしょう。

それを当てにして、貢がれているホストたちはためらいもなく女性を海外に出しているんだろうとは思います。

それだけでもすごい搾取の構造があると思うのですが、なんで悪質なホストクラブは規制対象にならないのですかね?私は不思議でたまりません。


海外に出て売春を決意する女性も女性だと思います。日本で同じことをするより身の危険は大きいということが理解できないのかしらね?あるいは危険を承知で、愛するホストに貢ぐ金を稼ぎにいくのかしら?疑似恋愛なのにね。


考えてみれば、確かにかつての日本には「からゆきさん」という伝統?はありました。

さっと調べてみると、19世紀の後半、主に九州北部の貧しい農・漁村の娘が、貧困生活からの身売りにより、げぜんと呼ばれる斡旋業者により東南アジアなどに流出し、主に売春を生業としたとあります(Wikipedia)。

日本政府も外貨獲得のためにそれを承認し、加えて彼女らに情報収集の役割をも期待したらしい。


からゆきさんを扱った映画、「サンダカン八番娼館」は有名ですよね。


偉そうなことを言いますが、個人的には売春を一概に否定するものではありません。

貧困からの脱出の手段としての売春は当然からゆきさん以前からありました。

からゆきさんは九州の話だったかもしれませんが、東北だって冷害飢饉の時には娘たちは身売りに出されました。

家族を養い、貧困からの脱出を図るための身売り・売春は認めざるを得ないのではないかと思っています。


とはいえ、現代日本の問題の一つである女性の貧困の原因が「ホストに貢ぐ」ことにあり、しかもホスト等によって教唆されて海外に出て売春するとなると、これは字面は同じ貧困だとしても話が違うと思います。

これは搾取以外の何物でもないと思います。


もちろん、からゆきさんの時代にも搾取は当然ありました。しかし、手配師たちは一方的に搾取するだけの存在ではなく、彼女たちを守る役目も果たしていたように見えます。もちろんそれは用心棒程度の働きでしかありませんが、なんの防御もなく裸で女性を出したわけではなかったことは少しは評価の対象にしてもよいのではないかと思っています(商売ものを守るという意味が大きかったとは思いますが、それもふくめて)。 


それにしても、からゆきさんの時代から、日本は売春婦を輸出していると外国からな白い目で見られ、評判を落としていたはずなのに、昨今の状況はどうなんですかね?


日本では、若い女性は普通の仕事してても貧困から脱出できないから海外に売春に出るんだとか言われませんかね?


確かにそういう人もいるとは思いますが、報道されてる限りだと、大体はホスト狂い、ないしは買い物依存とかでの借金とかのように見えます。


繰り返しになりますが、私にはなんで日本の社会で度を超えた搾取をするホストクラブの存立が認められてるか分かりません。


女性が自分の財布から払える範囲でホスト遊びを楽しむのはこれはお好きにどうぞ。

だけど、相手の人権を蹂躙する形で適当に言いくるめて国内外で売春させたりすることでその上がりを自分のものにするようなホストはこれは規制の対象にしないと人だけでなく国の評判落とすと思うんだけど。


「自由恋愛」と言われればなんにも手出しができないのだとしたら、それは法治国家ではなく放置国家になるのではないのでしょうかね?


パーティー券の購入金額の額の問題でも、「純粋な応援のために出された金額」とかのせいで規制がうまく働かないようになってますが、ホストに貢ぐ女の出す金額にも歯止めがかけられないのがこの国なんですよね。 

見方を変えれば、この国はげぜんとかホストをやってるようなレベルの社会観の人によって法律が決められ運用されてるわけで、つまりはもうかりゃなんでもやりますという人しかいないから、国はめちゃくちゃになります。


こんな調子だと、若い女の子が外国に行ったら、売春してないか1時間ごとに現状を写真にとって送れみたいな監視社会にならざるを得ず、そうなってから「我らに自由を」とか叫んでももう遅いわけです。


真面目にこの国の金儲け中心の教育を変えないと、情けない国家の列に入ってしまいそうな、「美しい日本」を憂いております。







なんとトンボが飛び始めてました。