先日、連続して関東から東北の山間部で起きた強盗事件の容疑者たちが逮捕されたようです。

そのうち、福島県の南会津町では一人暮らしの老婆と言ったら怒られる60代女性が襲われ、現金を奪われたと報じられています。

南会津町は栃木との県境に近い山間部の町で、風光明媚なところではありますが、いわば寒村です。





今回逮捕された2人組みはベトナム人だそうで、犯行を否定しているそうですが、似たような車が犯行現場の近くの防犯カメラに写っていたという話だから、犯人なんでしょう。

一昔前までは強盗は金のありそうな家(比較的目立ちにくい場所ではあるが、住宅街の中にあることが多い)を選んで犯行に及ぶことが多かったと思うのですが、今回は①山間部で人口が少ない場所で、②明らかに豪邸とかではない普通の民家を襲っているという特徴があると思います。

確か1年くらい前にも比較的山間部にある老人世帯が襲われる事件が繰り返されましたが、その時は門構えの大きな資産家と思われる家が犯行の対象になっていました。

つまり、今回の犯行は①見つかりにくい場所を選んで、②大金を狙うわけではなくたかだか10万くらいの手持ちの金を狙い、③縛り方がすぐほどけるような杜撰なものだったことなどから、プロの犯罪者ではなく、素人の小遣い稼ぎとしての犯行だと考えて良いような気がします。

何が言いたいのかと言うと、しばらく前までなら日本の山間部はのどかで犯罪とは無関係な場所だったが、それが可能だったのは地域の住民が「よそ者」の侵入には敏感で、日本人ならそれを知っているからわざわざ裕福でもなくよそ者に敏感な田舎では犯罪を起こさないでいたからだと思うのです。

しかし、昨今いろんな形で日本に入って来ている外国人たちはそんな日本的な常識を持っていません。
とりあえず当座を過ごせるいくばくかの金を得るためになら、彼らからすれば人気(ひとけ)のない、つまり抑制する要因がない山間部の普通の一軒家に押し入ることは簡単に思えるはずです。

つまり、日本の文化を知らず、加えて犯罪に関してはさほど非行深度が深くないいわば素人が狙いやすい場所が、この日本には山のようにあるということになります。

今回はたまたまベトナム人でしたが、食い詰めた外国人なら誰でも思いつきそうな犯罪だし、外国人だけでなく、「抑制するものがいない」ように見えることに重点を置く日本の不良少年レベル程度の非行深度の若者ですら、やりかねない犯行だと思うのです。

街なかなら彼らは行動を起こさないでしょう。人目も監視カメラもあるし、交番も多い。
田舎は彼らが目をつける場所になりやすい。よそ者に敏感だとはいえ、人目も監視カメラも交番も少ないわけですから。

そうなるとどうしたら良いんでしょうね。
新しい家屋なら施錠や防犯カメラでなんとかなるかもですが、山間部の古い家は力による侵入にはほぼ無力です。
昭和の頃から番犬が外で吠えたかもですが、今はみんな室内愛玩犬になってます。

そうなったら、C国みたいに電柱や軒先などのあらゆる場所に監視カメラを仕掛けて、AIに「善良な市民は採用しないような行動パターン」を学習させて、それに該当するものがキャッチされたら、警察だけではなく(駐在所が近くにあるとは全く限らない)、消防団員、あるいは民間の警備会社とかに職務質問をさせる権限を与えて排除対象にするしかないような気すらしてしまいます。

そんな予算はないとか言うかもしれませんが、それでも大国として見られたいのか、この国は諸外国にかなりの我が国民の税金をばらまいてますよね。
連休中の首相も含む閣僚たちの外遊費用総額も10億円とかいう話ですよね(週刊新潮)。思い出づくりとかやらないで欲しいです。

これらの多分数十分の一くらいの費用で、監視カメラの設置、AIを含むコントロールシステムの開発、人件費とかは賄えるはずです。

ミサイル買ったり、戦闘機買ったりするだけが国土防衛ではないはずです。

過疎地に暮らす高齢者の安全を守るためにお金を使うのもりっぱな国土防衛だと思うのですが。