例年だとこの辺の田植えは5月の連休に行われていたのですが、今年は一週間くらい遅れたこの土日に一斉に行われていました。


田植え風景というのはやはり農村部の重要な風物詩です。

昭和の30年代くらいまでは、近所の人たちが集まって、みんなで田んぼに入って、今日は誰々のうちの田植え、明日は誰々の田植えだと一週間くらいは田植えが続いていたような記憶があります。


もちろん田植えの前には馬や牛で田んぼを耕してから水を入れ、馴染んでから畔にクワでクロを作り、平らになった田んぼの表面に大きな櫛のような道具で苗を植える場所の印をつけてから、みんなで一斉に田植えをするわけです。

子供の頃には、そんな田植えにまつわる風景を見るのが好きで、田んぼに通いました。田植えの時のおやつタイム(こじはんと呼んでました)に混ぜてもらうのも楽しみでした。

田植えが終わると、今度は田んぼの脇の水路から我が家の田んぼに水が流れ込むように毎日小さな堰の石を動かしに行きました。

いわゆる我田引水というのを実際にやっていたわけです。


まだ農林○○号とかの作付けがされていた時代の話です。


子供の頃にそんな田植えの風景を写真に撮れるはずはなく、やがて木村伊兵衛さん一門の写真で懐かしく見ることになりました。


最近の田植えは田植え機であっという間に終わってしまうので、しみじみ風情がなくなったな〜と思うのですが、でもやはり風物詩の一つです。

そんなわけで土曜日に東の田んぼまで覗きに行ったら、一番近い田んぼで家族が四五人集まって田植えの準備を始めてました。

おとうさんに挨拶して、「写真撮る」許可をもらいました。








近くにあるお店の屋上に上がって撮りました。
D850にシグマの18〜250mmレンズをつけて撮りました。

撮り終わってから家に戻り、こないだゲットしたTS8330で良さげな写真を5枚くらい印刷し、ついでに最近のフォトブックも一冊入れて、お礼を言って田んぼで渡しました。田んぼで写真渡されても困りますけどね。田植えを見ていたお嫁さんに渡しました。

その頃はもう昼になってました。
昔ならみんなで畔道に座ってたけのこや蕗の煮物やお茶でおにぎりを食べてる頃です。

小学生の男の子たちが二人、畔道で遊んでました。



気持ちよく晴れた田植え日和の日曜日でした。
機械化されてて、やはり田植え風景は日本の美しい伝統ですね。