こないだはNetflix 三体を見て、その面白さに引き込まれたのですが、この度はNetflix 寄生獣-ザ・グレイにハマってしまいました。


最初の話としては、なんだかわけの分からないかなり大きめの寄生体が、「こんな大きなのがなんで耳から入れんの?」と聞きたくなるような感じで人間の身体に入り込みます。

しかもこの寄生体はかなり乱暴なCGでもって暴れたりするのですが、そのへんのCGが日本の特撮に慣れた目にはイマイチ手抜きに見えてしまったりして、正直大丈夫なのか?とエピソード1では思いました。


しかし、そのエピソード1で出てくる主人公になる女性は一目見ただけでは、なんでこんな田舎くさい人が主人公になるの?と思うくらいの人でした。





じゃーん、ところがこの人の田舎くささは実は韓国メイクなんだということがだんだん分かって来ます。

特にエピソードが進み、「ハイジ」と呼ばれる寄生体が前面に出てきている時の表情はなかなかの魅力的なものであり、なるほど、こんなふうに化けるんだな〜と感心してしまいます。


そんなわけで、見始めのうちはこれは駄作なのでは?と思っていたのが、だんだんに引き込まれてしまいます。


この作品には韓国ドラマにはよく出てくるタイプの人情家の刑事さんが出てくるのですが、この俳優さんが韓国の前の大統領のムン・ジェインさんになんだか似ていて笑ってしまいます。

そしてこの人情家の刑事さんもやがていろいろな問題に直面します。

さらに、この寄生体と戦う組織の女隊長さんが、誰かに似てるな〜と思って考えたら、NHKの森下絵理香アナに似てたのでした。

日本人と韓国人は文化は違いますが顔とかは似てますよね〜。


それにしても、韓国映画ではなんでゾンビものとか、こんな妖怪?ものが多いんですかね?

そういった非日常感が好きなんでしょうか?


ジョージ・A・ロメロがゾンビ物ね二作目で大ヒットした「死者たちの夜明け 邦題 ゾンビ」を発表したのは1970年代の終わり頃。

60年代の好景気が終わり、ベトナム戦争にも負けてアメリカの力が低下した時期です。ウォーターゲート事件とかもありました。


ゾンビ映画が流行るのがひょっとすると社会に漂う不景気感、やるせのなさと関連するのだとすると、韓国映画でのゾンビものの多さには、もちろん二番煎じはあるのでしょうが、韓国社会に閉塞感とかあるのかな?とかかんぐってしまいます。


そんなこと言わなくても、ゾンビものにはどこでもいつでも一定のニーズはあるのかもしれませんが。


いずれにせよ、この「寄生獣 ザ・グレイ」の主人公の女の子はなかなか魅力的です。今後どう花開くか楽しみです。


追伸 今最後のエピソード6を見終わったのですが、さすがは韓国ドラマだなと思わせるなかなかのエンディングでした。

単にゾンビ趣味の話ではなく、ちゃんとした人間のそれなり深い話に収まってました。少しホロリとしました。

最後に日本の俳優さんが出てくるのはこの映画なりの本家への礼儀なんだろなと思いました。

なお、監督は「地獄が呼んでいる」と同じ人だという話で、なるほど、そうだったのかとガッテンしました。