この二三日、腰痛でジムにいかないでいるので必然的にソファでYouTubeとかを見てる時間が増えます。


ふと気がついたら、多分外国人が関西とか東京のステーキ屋さんでそれなりの値段にする鉄板焼きステーキを食べる様子をアップしてるのを真面目に見ている自分に気づきました。


板前さんではない、なんていうのかしら、手つきの良いおじさん、ないしはおねーさん(今調べたらシェフで良いみたいです)が、鉄板の上で、かなりの繊細な温度管理と油管理で高級牛肉を焼いているわけです。


考えてみたら、こういう高そうなお店で眼の前でステーキ肉を焼いてもらって食べた経験は多分二三回しかありません。

たしかに美味しかった記憶があります。 


そんなわけでしみじみシェフの手さばきをみると、①肉はすぐには焼かないで、わりと周辺部においてあったりするように見えます。室温にもどしてるのかしらね?

②とにかく先に裏表両面に火を通し焼色をつけてから、鉄板の上で切って今度は切り端面に軽く焼色をつけてるように見えます。

③なかには切る前に一旦五徳の上の金網に乗せ、蓋をかぶせて蒸すような仕草をするシェフもいます。

④肉を焼いた油はお好み焼きをひっくり返すようなヘラで毎回すくって捨ててるように見えます。

⑤焼いてる時間はそんなに長くなくて、切り分けてから少し脇においておき、予熱で火を通してからもう一回暖めるように焼いて、サーブしてるように見えます。

⑥牛脂は途中でバラバラにして、最後にご飯と混ぜて焼いて〆のご飯として出してるみたいです。


要は塩コショウと、あとは熟練の焼き技で高級牛肉を焼いてるわけで、すごいな〜と思いながら見とれてしまいます。



そういうのを見てると、うちでもできないかな〜と思ってしまうのが悪い癖です。


でも問題は山積してます。

①IHヒーターに油をひいて直接肉を焼くのはいかがなものか?壊れて高くつくのではないか?

②ならばIHヒーターの上にひく鉄板はいくらくらいするんだろう?

③あのヘラみたいなのが2つ、大きなナイフとフォークみたいなのはどこで買えるんだろう?アマゾンにあるのかしら?

④そこまで用意したとしても、高級肉を買う気になるのか?失敗したら大損害になる。つまり、スーパーのステーキ肉で一回くらいはやるかもしれないが、松阪牛とか米沢牛なんかでは怖くてやれないのではないか?やっても仙台牛の安売り端っこくらいではないか?


我が家ではスーパーのステーキ肉はフライパンで焼いてます。

大体はオージービーフをにんにく焼きにして終わりで、これはうまい!とか感動したことはありません。

つまり、我が家のステーキがまずいのは「肉が安いから」だといいわけがつくわけですが、死ぬ前にせめて一回だけでも「ほっぺたが落ちるような美味しいステーキを自分で焼いてみたい」とも思うわけです。


だったら高い肉を買ってきて、いつものフライパンで焼けばとも思うんですが、安いフライパンではだめなのではないかと不安です。

つまり、安いフライパンを使っている限り、我が家ではほっぺたが落ちるようなステーキには巡り会えない。


だからこそ、鉄板とかコテみたいなのが欲しくなるんだけど、それらを買った時点で軍資金が切れて今度は高い肉が買えない、という悪循環も想定される。


つまり、いつまでたっても名のある牛のステーキを自作して食べるのは無理な可能性が高いわけです。


富裕層のガイジンは高いステーキとか食べてるのに、その味を体験しないまま死んでいくのはあまりにも悲しすぎる。


そんなわけで、なんとか夢をかなえたいと、今日もアマゾンで鉄板とか探してる午後です。