徒然なるままにヤフーニュースを読んでたら、ミス日本に選ばれてたウクライナ人女性が、有名医師と不倫関係にあったのがばれてミス日本を辞退したという話がありました。
どうやら発端は文春の記事のようです。
最近、文春を読もうという気にならないのは、文春がやみくもにとにかく有名になっていたり、これからなろうとしている人を対象にして「文春砲」を発射していることが鼻についてきて、やりすぎなんじゃないの?と思うからです。
個人的にはなんでこのウクライナの女性がミス日本に応募してきたのか、あるいはこの人が他の候補者を超えて選ばれたのか、例えばそこには大国ロシアとけなげに戦っている小国ウクライナへの忖度があったのではないか、とかはわかりません。
それはともかく、文春はなにを言いたくてこの記事を上げたのかが理解できないでいるわけです。
①ミス日本に選ばれた女性が不倫関係にあったことが許せない。
②その不倫相手が有名医師であり、有名人同士(片方は有名人初心者)が不倫関係にあること自体が許せない。
③ミス日本に選ばれるような女性が、「不倫」という人倫にもとることをしてはいけない。
④有名医師が「独身」と詐ってこのウクライナ女性に近づいたのが許せない。
⑤この女性が、この医師が実は妻帯者であったことを認知してからも付き合い続けていたことが許せない。
⑥他に目玉になるような記事がなかった。
個人的には⑥なんではないのかと思ってしまいます。
最近の文春ははっきり言ってつまらないです。
こないだまでは「木原事件」とか、おっ、頑張ってるなと感じる記事が見られていたのに、某有名タレントの「性加害」報道以来、正直、林真理子さんの連載を読む以外の目的で文春オンラインを開くことはなくなりました。
それはたしかに「意に沿わない性行為」を強制すれば道徳的にも法律的にも良くないのは間違いないでしょう。
また、それによって自らの心身が傷ついたという人にはそれ相応のお詫びが必要になるでしょう。
だけど基本的に大抵の人は一生にかなりの回数の性行為を行うわけです。
そのすべての性行為において、互いの意志が100%合致して、終わったあとに深い満足感と相手への信頼と愛情がさらに深まるという体験がもたらされてるのかといえば必ずしもそうではないような気もします。
もし、そういう不満が残るような性体験があった時に、我々は相手のことを訴えたり、あるいは逆に相手によって訴えられたりするのが現代社会で、文春はそのような性的関係における「弱者」を擁護するスタンスで行動してるのだと言いたいのか?と思ってしまいます。
これまで、主に芸能界界隈で問題にされた「性的逸脱行動」を思い出してみると、①多目的トイレでそそくさとことを済ませて相手に一万円渡して帰した事件、②今回の松本某氏のように、いつの間にか「貢ぎ者」的にVIPに供され、帰りに三千円だか五千円だか渡された事件、他にもたくさんあるのでしょうが、思い出せません。
要は、問題とされた男性の方が、「性行為」という基本的には「わたしとあなた」が溶けあい生命の高まりを体験すること、に対するリスペクトもなんもないような一方的な行為をしたから問題になったわけですよね。
つまり相手を自分の性欲解消や性的征服欲を満たすための道具として利用した。
これはハラスメントと言われても仕方ないことだろうと思います。
セックスは動物でも出来ますが、人間と動物の違いは「礼節」をわきまえてるか否かではないかと思います。礼儀知らずのセックスは無礼なハラスメントになってしまいます。
こう考えると、今回のウクライナ出身のミス日本になった女性のケースはハラスメントとは違うのではないですかね?
見たわけじゃないから知りませんけど、この二人のセックスには①互いに対するリスペクトがあり、②互いに同じ生命の高まりを共有しようとする姿勢は強くあったのではないですかね?
素敵なセックスは女性をきれいにするし、そこで生きるエネルギーを得たことで、彼女はミス日本にだってなれてしまったのではないですかね?
そんな意味で、この二人に関してはハラスメント指摘は当たらないし、文春に糾弾される筋合いはないのだと思います。
多分文春は「独身だと詐って性行為をした有名医師はこの女性を裏切っていた」からそこには信頼は成立しない、とか言うのかもしれませんが、結果的に「不倫の関係」であっても、少なくとも女性の方がそれを理解したうえで逢瀬を続けていたわけだから、ハラスメントには該当しないのではないですかね?
たしかに「不倫の関係」は女性には対等な関係でないのは事実ですが、それを認めて自らその関係を断ち切る、ないしは続けるのはその女性の仕事であって、わざわざあかの他人である文春が鬼の首でも取ったように報道すべき話ではないと思います。
個人的には今回の文春の報道こそが、「余計なおせっかい」で「販売部数を上げるために」「他人を利用した」情けない行為だと思います。
そんなわけで、私は最近は「週刊文春」を買ってませんし、数本の連載を除いては応援もしたくありません。
文春砲はちゃんと狙いを定めて撃たないと人を傷つけるだけの破壊兵器でしかありませんね。週刊文春に対してはかなりがっかりしています。