つい先日、探しても出てこなかったルミックスのコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)が出てきました。

もう10年くらいまともに触ってなかったのに、見た目はカビたりしてませんでした。

もちろんバッテリーはすっからかんに干上がってます。

流石に充電器は見つからなかったので、アマゾンに注文し、ついでに次の日予備のバッテリーも2個頼みました。

2個ペアなのに安かったので、しめたと思ってポチりました。

それが金曜、土曜のお話です。

その安い予備バッテリーが今日の日曜に届きました。やれうれし、と既に届いていた充電器に当てました。

あら、合わない。

ひっくり返したり、裏返しにしても合いません。

ややや、とハズキルーペを取り出して、バッテリーの記号を見たら最後の1文字のJがBになってました。間違えた。合うわけがない。


事情を書いて返品交換をアマゾンに頼んだら、なんだ?バッテリーではなく、別の「貝柱だし」とか「USBメモリ」とかが交換候補に出てきます。そんなの今はいらないんだよ、ルミックスにあう1文字違いのバッテリーが欲しいんだけど、とつぶやけどその選択肢は無し。倍の値段だから交換候補にもならないんだ。


仕方なく返品、返金(アマゾンマネー?)を頼みました。

そしたら、やたらとめんどくさい。

郵便局かロー◯ンでなきゃ返品できないらしい。

そしてそこに到達するには、バーコードを印刷して、返品先住所を印刷して、しかもgmailに届いたQRコードをスマホに入れて持って行かねばならないらしい。


千秋楽も見終ったし、今の時間は郵便局はやってないからロー◯ンに行くしかないかと小さな段ボールにバッテリーを入れて、さっき印刷した住所だのバッテリー危険だのの紙を持ってロー◯ンに行きました。

しめしめ、空いてます。


ロー◯ンに入るとATMだかコピー機の前で悩んでいる50おじさんが一人いるのが見えました。

とにかくレジの人にやり方を聞かないとと探したら40くらいのおねーさんが一人しかいません。なんだ、日曜夕方はワンオペなんだ。


捕まえてやり方を聞くと、ここはアマゾンの代理店ではないのでやり方はお客様の責任です、みたいに聞こえる言い方で、あんまり親切に(手取り足取りは)教えてくれません。

ちっくしょ。

このまま帰ってしまおうか、と一瞬頭に血が上がったのですが、いやまて、下手(したて)に出るしかないとIT分かりません老人をやることにしました。事実分からないしね。


まず130円のいらないお茶を買ってクオカードで支払います。

次の客が終わるのを待って、スマホのQRコードを見せ、これをどこにかざせばよいのか教えてくださいと丁寧に頼みます。

すると赤いなんとかいう器械のとこまで案内してくれて、ここに当てろと教えてくれました。

お茶を買って良かった。

そしたら、なんだか細い紙がたくさん出てきたのでそれを持ってレジまで行くと、それなりに処理をしてくれました。

ありがたや。

無事に発送できることになりました。

滞在時間約8分くらいかしら。


レジのおねーさんに私としては割と丁寧な作り笑顔でお礼を言って出ようとしたら、さっきの50おじさんがまだコピー機のところでうなだれてるのが見えました。


なるほどな〜、現代社会は人に軽々しくものを聞けない社会なんだとガッテン!しました。 


うちの近くのフ◯ミマにはおせっかいなおばさん店員さんがいて、なんか分からないでいるとスッと寄ってきて教えてくれます。

その理由が今日分かりました。

この辺には高齢者が多いんです。すぐ近くには地域の高齢者御用達のスーパーもあります。流れで高齢客もファ◯マに来るわけです。


でもさっき行ったロー◯ンはマンションとか駅とかが立ち並ぶ新興住宅地にあります。なんとかいう赤い機械に悩む高齢者はあんまりいなくて大体は若い人がサクサク使うんではないかな。

だから自立して機械操作できない人は、「困ったちゃん」として認識されてしまうんだ。

しかも積極的に教えてくれる暇はないワンオペならば余計スタッフには聞けないから、さっきの50おじさんみたいにコピー機だかATMだかの前で固まってるしかないわけだ。「聞いたら負け」みたいな雰囲気を確かに彼からは感じ取れました。


そうか、日曜の夕方のコンビニは意外と戦場だったんだな、と再認識しました。


誤解のないようにお願いしたいのですが、ロー◯ンのスタッフおねーさんの接客態度が悪いとか言ってるのではありません。

勤めていた時に、勤め先にLAWSONが入ると言う話しになって学生がやたらと喜んでたのでなんでそんなに喜ぶんだと聞いたら、「だって福島県内で最初に都会のコンビニが来るんですよ」と言う答えが帰ってきました。

なるほど、LAWSONは7やFとは格が違うと認識されてんだと理解した記憶があります。コンビニにも階層があるんだ。


つまりLAWSONの客であるためには自分でいろいろできる自立した客でないとダメなんだ。都会ってそういうことだよね。

自立自己責任が要求されるかっこいい世界なんだ。

スタッフもそれに適応しなきゃだから、自立してない客への対応法は分からないんだ。だって自立したスタッフでなきゃ、ワンオペで店を回せないのも事実。

スタッフも客もサクサク、通り過ぎなきゃなんだ。

勤めてる時にもう少し真面目にLAWSONに通っていろんな機械の使い方覚えておけば良かったな、と思いました。


思えば遠くに来たもんだ。昔は物怖じせずに新しいことができたのに。失敗してもいくらでも、再チャレンジできたのに。

分からなかったら、見かねたおせっかいさんが声かけてくれてたのに。


学校に来れない子どもたちがあんなに強がっていたのは、「分からない」と言えば負けだと思ってたからなんだとも気づき納得できました。


自立って、間違うと孤立になりがちですよね。


年取ったな〜と感じた日曜の夜でした。


帰りにイトーに寄るかと海の方まで走ったらすごく巨大なお月さまが上って来てたのであわててスマホで写しました。カメラがないのが残念でした。



学生の頃に習った「肌理の勾配」理論を思い出しました。低いとこにある月は大きく見える。


しかし閉店近くのイトーにはもうなーんにも残っていませんでした。行き損でしたとさ。