~文化財散歩(49)~
滋賀県長浜市にある旧・木之本宿・本陣(竹内家住宅)。
木之本は、中山道鳥居本宿を起点に、米原、長浜を通って越前に至る北国街道の宿場町として栄えた町です
建物は、江戸時代は本陣織、明治以降は漢方薬局として使用されていましたが、
2020年に国の登録有形文化財として登録され、ギャラリーとして生まれ変わりました。
【写真:本陣薬局 しがトコホームページより引用】
なんと、先々々代の当主(第22代)・竹内五左衛門氏は、
1893年(明治26年)に、日本で第一号の薬剤師免許を取得した方です。
薬剤師の歴史は、ここから始まったのですね。
現在は、別の場所で漢方薬局を営まれています。
竹内家の先祖は、戦国時代は織田信長の家臣で、
ギャラリーには信長ゆかりの品々が飾られています(展示品はレプリカ)。
また、江戸時代に大名などが宿泊した宿札や、薬の看板などが展示されています。
江戸時代に建てられた威厳のある建築は見事ですが、
建築だけでなく、ギャラリーの展示品もとても見ごたえがあります。
長浜から少し足を延ばして、
歴史ある建物が残る木之本の古い町並みを散策してみませんか?
(写真・文 若林三都子)