しがない測量屋の 【望遠鏡の向こう側】

しがない測量屋の 【望遠鏡の向こう側】

不動産を測り、便宜を図り、酔うと悪事を謀ります(^^ゞ

尖閣問題以上に身近な境界問題ドタバタ義理人情物語





超マイナー土木系国家資格、土地家屋調査士の生態を綴っております。


しがない測量屋の品位保持規定ギリギリアウト(?)の、おバカな非営利 本音たわごとブログです。







ネガティブで超神経質な測量事務所所長「シンビン」と、超ポジティブで変態でデリカシーのない事務所所員「ケツアゴ」、周りの奇特な方々に支えられながら、士業の端っこの業界で失敗を繰り返しながら、ちゃぶ台をひっくり返しながら、手のひらを返しながら細々と営んでいます。





トランシット(望遠鏡)を覗けば透けて見える香ばしい人間ドラマ。


奇妙な測量現場珍道中物語。








※このブログは完全にフィクションであります。

ブログに出てくる人物や団体は作者が着想した架空のものです。

誤解しないでくださいね(^^ゞ







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チャラ子先生から飲み会のお誘いを受けました。

なんでも美味しい鉄板焼屋さんがあるとのこと・・


そのことをケツアゴに話したら

「行く行く~!!」


とオイラにタメ口ではしゃいでおりました(^^;



ボクとケツアゴはちょっと遅れて到着しました。

すでにチャラ子と美玲ちゃんが座っていました。



チャラ子に

「遅せ~!!」


とキレられました(^^;



怖え~・・



すかさず

「電車が遅れてて・・」


と言い訳をするボク等・・



「早く座って!!」


と言われそそくさと座る間抜けなボク等・・



重苦しい空気を感じた美玲ちゃんは


「まぁ、いいじゃないですか先生。

楽しく飲みましょうよ」



と仰ってくれました(^-^)



もう天使だね(^-^)


それに比べてチャラ子は悪魔だね(>_<)



まぁ、元はといえば10分程度遅れたボク等が悪いのですが・・



程よくアルコールも入ってくると、さっきの重い空気が嘘みたいに、ワイキキの浜辺に居るかのような陽気な雰囲気と化しておりました。



相変わらずケツアゴは酔っ払うと、相手が女だろうが、マニアックなAVの話を平気でする始末。

それがウケているから不思議なモンだ・・


俯瞰してみると、

恐らくこの空間が、日本一「品位のない」サイムライ業者達であることは間違いないと言えた(^^;



チャラ子先生おすすめのお店だけあって、料理もメッチャ美味い。

特に目の前で焼いてくれるお肉は絶品だったのでした。



お肉はそのままでも十分美味しいけど、塩をちょっと付けるとまた美味なんです。



そこで事件は起きました・・



ケツアゴが、鉄板から取ってきた肉をボクのお塩に「ちょん」とつけて食いやがったのでした・・


奴はチャラ子先生との話に夢中・・

注意が散漫になっているのは理解できる。

が、マナーとしてなっていないし、

何よりデリカシーのない論外な行為だとボクは思うのであります。


自分のものと他人のものを区別すらできない奴に、境界線を引くというシビアで過酷な事ができるのか?



という仕事のことを含めてボクはケツアゴに怒りを覚えるのでした。

これを奴に注意するかどうかを迷いました。

かなり小さいことなので(^^;


注意した途端


「小さいゾ、シンビン!」


ってチャラ子に言われそうだし・・



と妄想しているうちに、ケツアゴの野郎がまたボクの貴重なお塩に「ちょん」としてきやがりました。



すかさず


「おい!これは俺の塩だぞ!」


と言ってやりました。



「すいません・・」



と謝るケツアゴ。



また重苦しい空気に逆戻り・・



無言で


「そんなことで怒るなよ!」


って目でボクを睨むチャラ子先生・・



そこで美玲ちゃんが


「シンビン先生、私のお塩使います?

私、使わないので・・」


と大人のカンジで言ってくれました(^^;



「いや、大丈夫です・・」


と言いながら、自分の小ささに自己嫌悪(^^;



こういう場合、どうしたら良いのかしら・・(^^;





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こうやって活字で書くと、ボクもケツアゴも馬鹿っすね(^^;










この時期は例年一番忙しいかも。

年度末であり、今年は消費税増税前と重なっているからでしょうか?

まァ、恐らく4月からスーっと落ち着くとは思いますがね・・



この時期の業務としては新築の登記が一番多い。

昨日完了した登記も新築だったんだけど、謄本見てビックリ!



木造かわらぶき平家建



木造かわらぶき平屋


と記載されていたのでした(^^;



慌てて登記所へ電話。



シンビン

「あの~昨日完了した登記で、表記が間違っていたんですが・・」


担当者

「申し訳ございません。

で、どんな間違いでしょうか?」


シンビン

「『平家建』の『や』が屋上の『屋』になっていたんですけど・・」


担当者

「申し訳ございません。

すぐに直しますので・・」


シンビン

「いつぐらいに完了しますか?」


担当者

「申し訳ございません。2~3日かかると思います」


シンビン

「え~ そんなにかかるの?

保存、設定もあるので、明日には終わらせて欲しいんですけど・・」


担当者

「申し訳ございません。至急直させていただきます」


シンビン

「そうして頂けると非常に助かります」


担当者

「申し訳ございません・・」


シンビン

「では、何卒宜しくお願い致します」


担当者

「申し訳ございません。失礼いたします」




この担当者、「申し訳ございません」を常に連発しておりました(^^;





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こちらこそ、こんなことで電話して申し訳ございませんでした!



・・とはならないゼ~(^^;




しかし、それに近いものはある。

あそこまで言われると、それくらいのミスなんてどうでも良い

って気持ちになっちゃうね~








1983年に「戦場のメリークリスマス」を抑えカンヌでグランプリ取った映画で有名になった作品なんですが、当時、ボクは中学1年生。


当時見た感想は、あまりにも暗くてエロくて、意味がちっともわからなかった。



で、最近見直しました。



ちょっと衝撃でした。



70歳の母ちゃんを山に捨てるという行為が、です。


主演の緒形拳の役柄の年齢(45)と、ボクの年齢が近づいたことで、子供のときに鑑賞したそれとは全然違う感情で見れたんですね。



おまけにボクの母ちゃんも70歳前なので、


「自分の母親を山に捨てられるのかしら??」


とチラっとそんなことを考えてしまう。



劇中は貧しい環境の中で生き抜くための村の掟であり、そうやって細々と村が継続していったのだと理解できます。



映画では母親のほうが死への覚悟ができていた。

自ら姨捨山に捨てられに行こうとする。


この悲壮感が漂わないところも、逆に衝撃的な印象を受けた。





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そもそも「姥捨て伝説」が、もし現代にも生きていたら・・



自分自身も70歳になったら捨てられるワケです。

が、今後の少子化、高齢化社会にとってはひょっとしたらメリットがあるのかも?


いやいや、ご老人の知恵と経験は今後の社会にも必要不可欠なのでは?


だいたい、こんなこと言ってたら、後見業務をやっている人に怒られそう・・



なーんて、非常識な妄想を思わずしてしまうのでした(;^_^A






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