「改めるよりは」

 

 人にはそれぞれ生き方のパターンのようなものが、いつしか身についています。

 

どんなに反省し、改めようとしても、結局人はその入らしい生き方の外には出られま

せん。

 

それから自由に生きている積りでも、根本的には少しも変らず、形を変えて相も変らず同じパターンが生きています。

 

その根深さは、それを身につけたというよりは、それにとり憑かれてしまったといった方が正確な位なのです。

 

お互いそうなのですから、努力をするのなら、自分を改めるよりはお互いのパターンを認め合う努力をしましょう。

 

それでよいのです。

 

 

 

 

『神の風景』p125 藤木正三著

 

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