その夜、羊飼いたちの前に、天使が現れた
救い主が生まれたことを告げるため
聖夜は、雪でなく、澄み切っていた
羊飼いたちはベツレヘムに向かう
星に導かれて
そして、かい葉桶に眠る、ちのみ子を見いだす
遠い国、暗い時代であった
誰もが救いを求めていた
そこに、救世主が現れたという
それがクリスマスの物語
そして、2000年もの歳月が過ぎ
今、この国で
物質的には豊かになった筈の
今
光が輝き、音楽が流れ
街が賑わう、その片隅で
救いさえ求められず、あえぐ人達
絶望を手に、自らのいのちを絶つ
希望はどこに在るのか
どう探せばいいのか
死を覚悟したひと
星はあなたに告げる
待ちなさい
祈りなさい
暗闇を知らずして
光に感謝することは出来ない
だから、今は辛くても
待ちなさい
祈りなさい
必ず、真の幸福が訪れる
ほかならぬ、あなたに
星に導かれて