10年ちょっと前。
京都は御所近くのホテルに僕は宿をとっていた。
そこの支配人、昔比叡山で支配人をしておられたとき、仕事(旅行業)でお世話になった。
で、あたりをうろついていたとき、見つけたのか、支配人の紹介だったか、今ではうろ覚えだ。
まあ、とにかく、その小さな店は、ちりめん山椒やさんである。
下のHPのちりめん山椒のページには、こう、書いてある。
おじゃこは九州産・徳島産の細かい上乾のものだけを使用、和歌山産の山椒は一粒ずつ丁寧に軸を取り、緑鮮やかに炊き上げています。
添加物は一切使用せず、やわらかくさらさらとした風合に仕上げました。
ご飯にのせても、酒の肴としてもご満足いただける通好みの味わいです。
賞味期限 20日
■アレルギー表示:小麦・大豆
※本製品で使用しているちりめんじゃこは、エビ・カニが混ざる漁法で採取しています。
でもね、HPの記載からは分からない、というか奥ゆかしさというか・・
このお店、凄いことをやっているのだ。
かつて、僕はご主人に聞いた。
「美味しいだけでなく、ちりめんじゃこの大きさが揃ってますよね」
その答えが・・
「ええ、家族で大きさを一匹づつより分けていますから。」
僕は絶句した。
そんな手間かけて珍味を作っている店が、いまどきこの世に存在するなんて・・
ご主人は、大したことないように「そのほうが食べやすいでしょ」と言われた記憶がある。
ここ、梅も置いているが、もちろん、絶品である。
前に訪れた時、帰りに「これ、持ってきなはれ」と、新商品をくださった。
「お金払います」というと、
「なに言うてはりますねん、おたくが先にお土産くれましたんやありまへんか」
まあ、確かに手土産持っていったけど・・
大阪の某百貨店にあると、昔ご主人がおっしゃってましたが、今はどうかな?
ご家族だけで、ホントに手間を惜しまず、手を抜かず、365日作業しておられるとか・・
頭が下がります。
そんなにたくさん作れないのです。
だから、お店に行くか、HPから注文しないとまず、手に入りません。
ちりめん山椒の宝石です。
てなわけで
本日のshigの おいしい は
京都 御所ちかく
こと路 京都風ちりめん山椒