「地産地消」って言葉、ごぞんじですか?
最近流行っているんです。
ちょっと、WIKIPEDIAから引用しますね。
「地産地消という言葉は、農林水産省 生活改善課(当時)が1981年 (昭和 56年)から4ヶ年計画で実施した「地域内食生活向上対策事業」から生じた」
意外と最近ですね。
「地産地消(ちさんちしょう)は、地域生産地域消費(ちいきせいさん・ちいきしょうひ)の略語で、地域で生産された様々な生産物や資源(主に農産物 や水産物 )をその地域で消費することである。」
はい、簡単ですね。
さらに
「特に農村 においては他地域から不足栄養素を多く含む農産物を買い求めるとエンゲル係数 の増大を招いてしまうため、地元でそのような農産物を作ろうということで「地産地消」という語が発生した(当時は1ドル 240円 程度であり、農産物輸入をしようとしても高額になってしまい、不足栄養素を補うという目的を果たせなかったため、安価な国内生産を選択している)。」
全文は紹介できないため、興味がおありの方は、WIKIで読んでください。
これって、「健康」のため、というより、「お金」の問題のように思えます。
さて、もう一方の「身土不二」(上の地産地消と混同している方、多いです。
ふたたびWIKIから
「因果応報」「世は人を映す鏡、人は世を写す鏡」と説明されることもある。 」
ん??「身土不二」=「因果応報」?
「日蓮 の『三世諸仏総勘文教相廃立』、無住道暁 の『雑談集』(1305年 (嘉元3年)頃)、親鸞 の『教行信証 』にもこの用語がみられる。」
ほう、仏教用語ですか、それも古いですね。
「1907年 (明治40年)、陸軍薬剤監の石塚左玄 を会長として発足した食養会 は、食事で健康を養うための独自の理論を展開した。その中に、その土地、その季節の食物がいいという考えがあった。
1912年 (明治45年)、食養会理事で陸軍騎兵大佐の西端学 が、この考え方を表すために提唱した[2] 。石塚の考えを一般化するために「地元の食品を食べると身体に良く、他の地域の食品を食べると身体に悪い。」と解説したところ、京都の僧侶が「仏典に身土不二という言葉がある。」と教えた。仏典とは意味が違うが、西端は以降この説を「身土不二(じ)」と呼び、食養会独自の大原則として広めた。
昭和に入ると、「地元の食品が身体に良いという考えは、仏教に基づく日本の伝統。」との説が、有機農業・自然食販売業・生協運動・一部農業団体・代替医療などの分野で広まった。例えば、食養思想を元にマクロビオティック を創始したことで知られる桜沢如一 が、身土不二は法華経 に基づくと記している。マクロビオティック の一部に対しては疑似科学 という批判もある。
身土不二と地産地消
国産農産物の有利販売や食糧自給率
の向上につながると考えて、身土不二を掲げる農家・農業団体も多い。しかし近年は、食養会が提唱した趣旨とは若干距離がある「地産地消
」のスローガンとしてこの言葉が使われることが多くなっている。
引用終わり
すみません、引用長くなりましたね。僕は物書きのはしくれなので、言葉に敏感で、広辞苑やWIKIのお世話にいつもなっています。だって、間違った使い方したら、恥ずかしいでしょ。
さて、健康食品を扱っておられる方や、HPで自然食の有用性をうたわれる方のなかに、「身土不二」を強く訴える方、多いです。
もちろん、悪かないです。
昨日、ネット検査していると、身土不二を説明するのに、このよううに記されていました。
「寒い冬に、熱帯産のバナナやパイナップルを食べたり、夏にとれるトマトやキュウリを食べたりすれば、身体は冷えて、具合が悪くなってしまいます。」
だから、国産のものを食べようと。
うんうん、体が冷える・・
でもね、和漢(中国医学を日本独自のものにアレンジしたもの)では、
「お茶」も「コーヒー」も「ほうれんそう」も体を冷やすものと、明確に記されているのですよ。
僕はコーヒー飲まないから、バナナ食べようっと。
それに、本当に「身土不二」を守ろうとすれば、田舎で自給自足しかないのですよ。
もちろん、周囲の農家から買うのはOK。
ただし、みそ、しょうゆ、塩、酢、みりん・・それも地域で作られたものを使いましょう。
作ってなければ自作しましょう。もちろん、原料の大豆なども。
これ、「身土不二」です。
極端でしょうか。
僕が飲む、大阪の水は琵琶湖=滋賀県からのもので、その水は滋賀県以外の山から・・
ここまで言うと行きすぎですかね。
日本は小さな島国です。
ことさら、
「地産地消」だの、「身土不二」だのという言葉に惑わされないようにしなければなりません。
何度も書いてきた中央卸売市場などの既存ルートを経れば、少しは商品単価も上がるでしょう。
でも、そこではプロの仲卸さんが眼を光らしています。
長いお付き合いの中で培われ、守られてきた、またこれからも守られていくであろう、
信頼と品質も大切なのです。
僕は、安さ、よりも確か、を求めます。
僕はテレビをほとんど見ません。ニュースさえ見ません。
新聞も読みません。
ネットのほうが面白いし、スポンサーの意向やフィルターが掛からない分、
本当のことが書かれています。
もちろん、いい加減なサイトも多いですが。
やはり、WIKIは信頼できると思います。