スタジオシフト代表の深澤竜也です。



昨年の7月22日の皆既日食を憶えていらっしゃいますか?

残念ながら我が地方では、曇りで見ることはできなかったですけど・・

テレビでその瞬間をライブで放送していたので、仕事の手を止めて見入ってしまいました。

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すごい感動でしたね。

私はテレビ番組やイベント、展覧会などで人に「感動」を「笑い」を「知識」を与える仕事をしています。

しかしいつも思うのは、「自然には勝てない」という事です。

この日、NHKで皆既日食観賞ツアーの船の映像が流れていました。


その船には、近々結婚する二人が乗っており、新婚旅行をこのツアーにしたとのこと。

新郎が16年前にタイで観た皆既日食を観て、「この世で一番美しいもの」と思い続け、自分の一番大切な人と一緒に観たいと参加したとのこと。

そして感動の中、新婦には「天空のダイヤモンドリング」がプレゼントされました。

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この瞬間は忘れられないものになるでしょうね。

驚いたのは、皆既日食の時には、周りも暗くなること。

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そうです、地球上に影ができるのです。

皆既日食と3年後に東京で観られる「金環日食」の違いはここにあるのです。

まず金環日食は、月と地球が離れているために、地球上には影はできません。

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今回の皆既日食は地球に近いために、地球上に月の影ができるのです。

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たしかに皆既日食の方が、科学的には重要なのですが、

金環日食も素敵ですよ。

2012年5月21日・・・大阪→名古屋→東京と日本列島を横断します。

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これも見逃せない一大イベントですね。



先ほども書きましたけど、「自然現象には勝てない」

これは災害とかも含めて言えることですが、人間はやはり自然には勝てないですね。

たしかにスポーツや音楽や芸術、人間が必死で生きてる姿・・・感動を憶え、涙することも多いです。

しかし、もっと大きなもの・・・全能を感じさせる自然現象の感動は、別ものです。


妻とアラスカで観たオーロラ・・・

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子供達と観た流星群・・・

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そして身近なところでも、虹を観ただけでも感動してしまいます。

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このような自然現象の美しさは、神が与えてくれたもの・・・そんな事さえ感じます。

そして現在・・・その自然を壊している人間。

いつか大きな報いがあるのかもしれませんね。

「ソドムとゴモラ」のように・・・・

「ノアの方舟」の大洪水のように・・・
『ここは、イスラエルのある病院の一室。 

薄暗い室内には多くの重症患者がベッドで横たわっている。 

窓が一つしかなく、ぶ厚いカーテンによっていつも閉ざされている。

看護師や医師の回診などは滅多にない。 

見舞い客は一人も来ない。 

なんの楽しみもない。

唯一の楽しみは窓に一番近いヤコブが、身体をやっとの思いでねじ曲げながら、カーテンのほんの隙間に顔を近づけ、

「ほらいつもの花売りの娘がバラいっぱいのカゴを持ってくるよ」、

「今日のバラは何色だい?」、

「今日はどんな服を着ているんだい?」

ヤコブが外の話しをしている時だけは暗い病室に、何か期待と夢が入りこんでくる。

私は数年前から足の骨が溶けていく病気にとりつかれ、ここに運ばれた。

同室の患者も皆同じようなものだ。

いつの間にか、私はヤコブに次いで二番目に古い患者になってしまった。


ある時、こんなことがあった。

特に重症だったニコルが、

「ねえヤコブさん、どうやらお迎えが来たようだ。 今日一日でいいから、ベッドの位置を替えてくれないかい? 外を見てから死にたいんだ」

でもヤコブは無視をした。そして翌朝ニコルは冷たくなっていた。


私はヤコブを憎んだ。そしてヤコブが死ねばいいと思った。

そうすれば次に窓際へ行けるのは私だから。

その日、ヤコブは様子がおかしかった。

苦しんでいたが、やっとの思いで身を乗り出し、絞り出すような声で外の様子を伝えた。

「明日はいい天気だよ、星がいっぱいでてる」そこまで言うとヤコブはがっくりと頭を落とし、

一言もなかった。

看護師がやってきたが、ヤコブはすでに息絶えていた。


次の日、私は窓際に移動した。

これで外の景色を一人じめできる。みんななんかに知らせてやるものか、おれ一人で楽しむんだ。

そして身体の辛さをガマンしてカーテンの隙間を覗き込んだ。

そこから見えたもの・・・・・。

カーテンの向こうは、「冷たいレンガの壁」だった。』






スタジオシフト代表の深澤竜也です。

本日、道徳公開授業がありました。

うちの中学は文部科学省からの道徳教育推進モデル校になっているので、

今日は文科省の官僚や教育委員会、地域の育成員、民生員、他の小中学校の校長などが見学に来ていたのです。


テーマは「いのちの授業」・・・思いやりの心。

最初に書いた小説に対して、生徒と保護者が発言していくものです。

先生が私にふった話しは・・・「私(主人公)と同じような経験をされたことがありますか?」



何も考えていなかったけど、思いついたのは妻が入院していた時の話しでした。


以下、たぶん私はこんな話しをしたという内容です。

>脳死は人の死であるという法案が通り、移植が行なえるようになりました。 

○○(娘)は憶えていないだろうけど、お母さんが倒れたのは夜中でした。

そして朝方、担当医師から脳死宣告を受けました。

しかし私は脳死というものをあまり理解していなかった。

1割に満たないだろうけど、帰ってくる可能性があることを信じていました。

脳死の意味を調べることができませんでした。

インターネットや携帯が今のように発達している時ではなかったし、

私は妻のそばを離れなかったから。

妻は脳死宣告から2週間心臓が動き続けました。 

その間にはたくさんのお見舞いの方がみえられます。

医療従事者だった妻の知り合いは医療従事者が多く、みんな脳死の意味を知っていたはずです。

しかし諦めていない私をみて、みんな「○○ちゃん(妻)は必ず帰ってくるから、諦めないで」

「諦めたら終わりだよ」と励ましてくれました。




そして2週間後、妻は旅立ちました。

葬式も終わり、少し落ち着いた時にネットで「脳死」を調べてみました。

「奇跡の生還」なんて話しは出てるけど、99.999%・・・限りなく100%に近い確率で、それは死であることを知りました。

あの時、見舞いにきてくれた皆は、医療従事者のみんなはそのことを知っていたはず。 

だけど私にそのことを伝えずに、励ましてくれた。

その励ましがなければ、私は2週間を耐えきれなかった。

ヤコブのウソは皆を元気づけた、みんなのウソは私を励まし続けた。

この話しを読んで、そのことを思い出しました。



たぶん・・・こんな話しをしたと思います。

「たぶん」というのは、自分の感情が高まり過ぎて、途中から泣きながら話してしまっていたからです。

それは当時のことを憶えていない妹君が聞いているということ、当時の事がフラッシュバックのように思い出されたりして、感傷的になってしまったからです。


恥ずかしい思いだけが残ってしまいました。



しかし・・・最初はチャカしていた子供達が、途中から静かに聞いてくれていたのが救いです。



だが・・・・恥ずかしい・・・・
>ママは泣いています。

ママは本当に辛いです。

ママの体はよくなりません。

せっかくゆりちかを産んで、せっかく完全に可愛い赤ちゃんを産んで、

赤ちゃんにはお母さんが絶対絶対必要なんですけど、

そばにいてほんとうに教えたいことがあるんですけど・・・・。

ママはあなたといっしょに生きることができないみたいです。

どうして、あなたを残して死なないといけないのか。

そんな! ママは死にたくないです。

ママは死にたくないです、死にたくないです。


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ご存知の方も多いかと思いますが・・・

「ゆりちかへ」~ママからの伝言~ 著者:テレニン晃子

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上記の文章は、すでにペンさえも持てなくなったテレニン晃子さんが、

カセットテープに吹き込んだ、命の叫び声です。


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本の帯には、同期生であるリリーフランキー氏が言葉を寄せています。

「力強く、大きな愛情のつぶやき。優しく、微笑みに満ちた言葉。

悲しいのではなく、清々しい、吐息。

母と娘、かけがえのない物語。」

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「ゆりちかへ」は、著者のテレニン晃子さんが妊娠中に脊髄性腫瘍が発覚。

妊娠中のため薬物治療ができず、治療か出産かを迫られた時に自分の命よりも出産を選択。

病と闘いながら2006年2月に長女・ゆりあを出産。

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病気で子供を抱くこともできない中、育児をしながら闘病生活を送っていたが、2年後の2008年2月に逝去、享年36歳という若さでした。

この本は、余命数年の強い優しいお母さんの、一緒に生きられない娘ゆりちかちゃんへのお手紙。

しつけの言葉などではなく、

母と娘ならではの女としての本音で明るくGIRLS TALKするように、

「友達」「学校」「お金」「女の子ということ」「SEX」などのテーマ別に、

考え方、価値観、世界について、夫への愛について、ゆりちかちゃんへ語りかけています。

そこには彼女の女性としての品格、優しさ、センス、歩んできた人生そのものが溢れ出している。

母として、子供の誕生、今子供と過ごしている瞬間・・・・

そしてこれから子供と一緒に過ごす時間を、あらためて幸せでかけがえないものだとかみしめ、これから子供に伝えたいことについて想いをめぐらす時間を持つことのできる本です。


そしてこれは「ベストハウス123」に出た時のテレニンさん一家の映像です。



あらためて、母親の強さを感じぜざるをえません。


もし妻に闘病の時間があったなら、闘病の苦しみを味わうのと同時に、

娘達にこのようなメッセージを残したかもしれない・・・

そう思うと、妻から娘へのメッセージとして読んでしまいます。

妻や妹も子供にこんな事を伝えたかったのかな?