鹿児島県警を「訴える」
<違法捜査>を
刑事と民事で訴える
妥協せずに徹底的にやって欲しい
隠蔽や揉み消しなど曝け出して・・・
「藤井さんの刑事裁判は近く結果が出るでしょう。
終われば、私が動く番です」
こう語るのは福岡県を本拠にする
ニュースサイト「ハンター」を
主宰する中願寺純則氏(64)だ。
そして、こう疑問を呈した。
「鹿児島県警と検察は、
藤井さんが私に提供したという
告訴・告発事件処理簿一覧表の現物を
確認すらせずに立件している。
藤井さんが私に送った中身が本当に
告訴・告発事件処理簿一覧表だったのか、
送付人として藤井さんの名前があったのか、
まったく判明していないはずだ。
よくこれで事件化したなと思います」
検察の冒頭陳述によると、藤井被告は中願寺氏に、告訴・告発事件処理簿一覧表を、 「2023年9月20日から10月20日頃までの間に、鹿児島市内の病院の敷地内で手渡した」 ということになっている。 しかし、中願寺氏は「客観的な証拠」があるとして、 「情報源の秘匿があるので詳しくは言えませんが、9月初め頃、すでに告訴・告発事件処理簿一覧表は私の手元にあった。場所についても、その時期、病院なんて行ったことがない」 とも語った。
「きちんと令状も示しておらず、
私も嫌疑の内容すら理解できていない。
それに携帯電話を隠そうともしていないのに、
暴力で差し押さえるというのは明らかに違法捜査だ。
しばらく手の痛みも続いたが、
その後連日続いた取り調べで、病院に行けなかった」
その後、県警は中願寺氏の取り調べを始めた。
これまでAERA dot.で報じてきたように、
心臓疾患の持病がある中願寺氏は、
福岡県警福岡南署での取り調べ中に発作を起こして
、床に昏倒したこともあった。だが、
県警は救護措置もせず、その後も取り調べを続けた。
冒頭のように中願寺氏は
藤井被告の訴訟がひと段落した後、
携帯電話を強引に取り上げられたこと、
心臓疾患にもかかわらず取り調べを強要されたこと
などについて、県警の「違法捜査」
として刑事と民事の両面で訴えを
していく考えだという。
ジャーナリストに内部告発をした情報を、
メディアへの強制捜査で押収したデータから見つけ、
それをもとに告発者を逮捕する
というのは前代未聞だろう。
本田被告は鹿児島簡裁での勾留理由開示手続きで、
「県警職員が行った犯罪行為を、
野川明輝本部長が隠蔽しようとした
ことが許せなかった」 と動機を述べ、
今後の裁判も「公益通報だ」として争う構えを見せている。
中願寺氏は本田被告の事件について、
「メディアに強制捜査をかけて、
証拠のデータを押収して立件する。
こんなことは許されない。
私が予定している刑事や民事の訴えでも
その点を、追及したい」 と話す。
<傀儡>で黒幕は?
これからも何が出て来るのか
「県政の混乱は斎藤元彦知事(46)の
問題だけではありません」
ある兵庫県政関係者はこう語り、
憤りを隠さない。
「『斎藤知事は興味があることでしか動かない』
というのは、職員の間では有名な話。
自転車、生殖医療、ドローンなど、自分が好きな分野、
体験したことには口は出すけど、
その他のことへの動きは鈍い。
一部の幹部職員以外とは全く
コミュニケーションを取らないから、
現場を知らないし、県政の状況にも非常に疎い印象です。
そのため、Aさんの告発文にあった
阪神とオリックスの優勝パレードや
パーティ券を巡る問題は、
とても知事一人で絵を描ける疑惑だとは思えないのです。『知事は早々と辞職した片山安孝副知事(64)
の傀儡だった』というのが我々の見方です」
「維新の会派から『県職員全体へのアンケート結果は
匿名を許可すべきではない』との発言があったのです。
結果的に匿名になりましたが、外郭団体も含めた
7000人相当のアンケートの取り方については相当、
議論がなされた。特に職員への心的な不安を取り除くため、また早期の事実解明を目的に、
県の職員は弁護士同席のもと出頭することも
争議されました。そもそも、
匿名を認めないという発言が出たり、
弁護士同席を検討したりするほど
職員を守らねばならない状況にあること自体が、
兵庫県政の異常さを表している」(県議会関係者)