目に付いたWEB記事で

<冤罪>関連で2点

 

日本は法治国家なのか?

仕組みが悪いのか?

法務大臣・検事の資質の問題なのか?

 

検察の暴走を野放し状態にしたのは

いつから何だろう・・・えー

 

その小泉法務大臣が、6月11日の参議院法務委員会で、

鈴木宗男議員の質問に答えて。驚くべき答弁を行った。

それまでにも、鈴木議員は、

大阪地検特捜部のプレサンスコーポレーション事件などで、最近多発している検察官の取調べをめぐる問題について、

同委員会での質問を続けており、11日の質疑は、

その締めくくりとして、検察官の取調べをめぐる不祥事に

ついての法務大臣の姿勢を質したものだった。

 

 

 

2019年12月16日、不動産会社プレサンスコーポレーションの社長だった山岸忍さんは大阪地検特捜部の取調室にいた。担当の山口智子検事はいつものように彼女が主任と呼ぶ

蜂須賀三紀雄検事の指示をあおいでいるようで、

席を外していた。

 

はじめての事情聴取から48日目。

ほぼ毎日、幾度となく同じことを聞かれるため、

「検事さん、頭わるいんですか? 

さっきも言いましたやん」と軽口を叩きながら

当時の状況を説明する日々だった。

 

この日は雑談ばかりで、実質的な取調べもないに等しい。「ようやくわかってくれたんだ」。

そう思っていた矢先のこと。

 

上気した顔で戻って来た山口検事が叫んだ。

 

「社長。こんなん出てしもたやんかぁ。

悔しいわぁ。どうする?」

 

一枚の紙片をピラピラさせる。

 

「えっ、なんですのん?」

 

と言いながら差し出された書面をのぞき込むと、

〈逮捕状〉の文字が目に飛び込んでくる。

 

この日から248日にわたって山岸さんは

大阪拘置所に勾留された。みずから創業した

プレサンスコーポレーションを手放さざるを得ず、

巨額の資産も失った。

 

2021年一審で無罪判決が出ると、

検察庁は控訴すらできなかった。

完全な冤罪だったのだ。

そして6月11日、

山岸さんが起こした国に対する損倍賠償請求訴訟

の法廷に山口検事は姿を現した。

 

彼女はなにを語り、なにを語らなかったのか。

 

 

 

 

この日、山口検事が言ったことを要約すると、

「自分は兵隊。応援検事として上司から言われたことをやっただけ。同僚や上司がどう動き、なにを考えていたかは

まったく知らない」ということに尽きる。

 

証人尋問を聞く限りにおいては、

冤罪事件を生み出した当事者の一員であることに、

忸怩たる思いを抱くような感覚は

一切持ち合わせていないようだった。

 

なお、山岸さんに逮捕状を示す際、

 

「社長。こんなん出てしもたやんかぁ。

悔しいわぁ。どうする?」

 

と叫んだことは覚えていないという。