現状の巨人と中日の強さ
<春の珍事>でもなく
偶然でもなく
分析データを見れば納得できる
経験豊富なベテランの姿勢
やれば結果につながる成功体験
チーム(監督含む上層部)批判ととるか
提案ととるかの問題
ファンの反応も後押しして
空気(雰囲気)が変われば
リーグ2位と好位置をキープする巨人の
中継ぎ陣の“奮投”ぶりが目立っている。
セイバーメトリクスの観点からプロ野球の
分析を行う株式会社DELTAのデータによると、
1イニングあたりの与四球と被安打を示す
WHIPは12球団で唯一の0点台の「0.71」など、
阿部慎之助新監督のもとで改善の兆しがみえている。
(成績はすべて4月15日時点のもの)
DELTAによると、チーム別のゴロ打球割合で
巨人は12球団トップの51.1%。
昨季の42.2%から大きく増加していることがわかる。
2位には中日の50.7%(昨季48.8%)、
3位にはヤクルトの50.4%(47.5%)と続き、
最下位はロッテの40.1%(昨季42.1%)。
巨人は、昨季の11位から1位に急上昇している。
「中田翔の加入ですね。
彼が4番にどっしりと座っていることで
打線のつながりもリズムもいい。
また、相手投手が中田を警戒するあまり、
3番、5番への配球が甘くなり得点できる
ケースが増えています。
また、中島宏之、山本泰寛、宇佐美真吾らの
活躍も見逃せません。彼らが先頭に立って
チームを引っ張っていますが、
じつは中田を含めた4人は、
すべて元巨人の選手。
彼らは巨人時代に“勝つ野球”を身につけていますから、
その存在は大きいと思います」
「それが大野雄大投手ですね。中日一筋14年めで、
過去には沢村賞も獲得したレジェンドです。
彼は中日のいいときも、
ここ数年のどん底だったときも知っている。
その彼が2023年オフの契約更改のとき、
『(中日は)ガラッと変わらんと勝てない。
このままでは勝てない。
選手がいちばんやらないといけないですけど、
球団もそうですし、監督、コーチ、
みんなが変わらないと強くならないと思う』
とチーム批判覚悟で発言したんです。
ところがファンは、チーム批判どころか
『よくぞ言ってくれた!』との声が圧倒的でした。
オフのことでしたが、ファンも2年連続最下位のチームを『もう一度応援しよう』と盛り上がった。
選手も『やらなくては!』と強く感じたと言っています。
その意味でも今季の好調の最初のきっかけは、
大野の発言だったと思いますね」
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