3月、ようやく寒さも和らいで来ました。
長らく被災地支援に携わって来た志縁ですが、
東日本大震災から2年が経ったこの節目に
一つのけじめとして「あれから2年」を振り返る
イベントを京都にて企画しました。
上記のコンセプト通り、
タイトルは「2年前を想う夜会」として、
個人的にお付き合いのあったつくるビルさんに
お願いして、開催させて戴きました。
とは言うものの、深刻な話題だからと言って
片意地を張った固い会合にするのではなく、
映像や音楽、支援に携わる方々の活動報告に触れ、
東北のお酒(ジュース)を囲みながら交流するという
ざっくばらんな集いになるように努めました。
![志縁の活動日誌](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/07/shien-jp/1d/7d/j/t02200330_0640096012466354786.jpg?caw=800)
今回、会場でお出ししたのは
フリーマガジン志縁の第3号でも紹介した
陸前高田の神田葡萄園「マスカットサイダー」と、
同じく陸前高田の地酒、酔仙酒造「雪っこ」です。
実はこれらを製造されている二社は、
それぞれ津波で壊滅的な被害を受け、
工場や従業員の方まで犠牲になってしまい
廃業状態に陥り、そんな絶望的な状況から
再建に向けて営業再開されているという
経緯があるのです。
これらを飲み、商品や会社の存在を
知ってもらうことで、間接的に支援に
繋がればという想いから、敢えて入場無料の
ワンドリンク制にしてみました。
![$志縁の活動日誌-0318_1](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/1c/8b/j/t02200147_0800053312466374627.jpg?caw=800)
平日の、しかも雨の降りしきる中にも関わらず、
開場間もなく想定以上のご来場者。
皆さんありがとうございます。
![$志縁の活動日誌-0318_2](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/eb/50/j/t02200147_0800053312466374628.jpg?caw=800)
早速オープニング映像を流して開会します。
いくらゆるい集いとは言えども、最初だけは
主旨の説明も含めて少しお固く始めさせて戴きました。
ちなみにオープニングは以下のような映像。
3月11日発行されたフリーマガジン志縁の
内容に触れながら、コンセプトをご理解戴いた上で、
早速ライヴに移ります。
震災直後、日本への入国規制が敷かれる中、
日本が好きという一心でアメリカからやって来た
僕の友人で留学生のThomas Erwinです。
![$志縁の活動日誌-0318_3](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/ae/48/j/t02200147_0800053312466374629.jpg?caw=800)
流暢な日本語のジョークも交えながらの演奏は、
日本人の目には目新しく写ったようです。
![$志縁の活動日誌-0318_4](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/18/2a/j/t02200147_0800053312466374630.jpg?caw=800)
続いては、今号のフリーマガジン志縁の
内容を引用しながらゲストの紹介です。
まずは「復興次代」の取材に答えてくれた
「踊りなはぁれ」の代表・副代表のお二人。
![$志縁の活動日誌-0318_5](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/56/f3/j/t02200147_0800053312466374631.jpg?caw=800)
若さ弾ける爽やかなお二人の活動報告に、
会場の空気も和み、その場の流れで
ダンスまで披露して戴き、大変盛り上がりました。
そして、僕がクリスマスに密着取材した
「鶴のひと声」のメンバーにもお越し戴きました。
年末以来の再会のメンバーもいて、
個人的に非常に懐かしい顔ぶれでした。
![$志縁の活動日誌-0318_6](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/18/67/j/t02200147_0800053312466388254.jpg?caw=800)
13万羽もの折り鶴を被災地に届けた彼らの
活動報告に、相変わらず熱いものを感じました。
続いては、誌面の記事ではないですが、
背面の広告を出して戴き、兼ねてよりお付き合いのある
CROSS GROUPボランティア隊さんのご紹介。
ゴールデンウィークに福島へのボランティアツアーを
敢行するということで、概要の説明と
ボランティアスタッフの募集のお知らせを
鈴木さんにして戴きました。
![$志縁の活動日誌-0318_7](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/3c/37/j/t02200147_0800053312466388256.jpg?caw=800)
少々、無茶ぶりをしてしまいましたが、
さすがの軽妙なトークでばっちり宣伝して戴きました。
また、こちらも誌面とは関係無いのですが、
この度つくるビルさんのご紹介で、お越し戴いた
被災地に自作のメッセージ付きの「器」を
贈る活動をしてらっしゃる陶芸家
「うつわhaku」のひろすえたかこさんにも
活動の説明をして戴きました。
![$志縁の活動日誌-0318_8](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/3e/40/j/t02200147_0800053312466388259.jpg?caw=800)
しきりに「心の支援」を訴えられていて、
私達も共感する部分が多く、勉強になりました。
活動報告の次は大トリのライヴ。
志縁ではお馴染みの顔ぶれですが、
かつて東北取材を共にした茜さんと渉さんによる
アコースティックライヴです。
![$志縁の活動日誌-0318_9](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/0c/d2/j/t02200147_0800053312466388258.jpg?caw=800)
ご自身のこれまでの経験から生まれた
被災地への特別な想いを語って戴き、
またそれらを歌に載せて届けてくれました。
彼女達のお陰でこの日一番の盛り上がりを
見せた「2年前を思う夜会」ですが、
いよいよ最後のプログラムとなりました。
![$志縁の活動日誌-0318_11](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/db/4e/j/t02200147_0800053312466404059.jpg?caw=800)
かつて関西にて写真展を開催された
仙台のLIFE WORK DESIGNさんから
「仙台から京都へ」とビデオレターが届き、
そちらを大画面で上映致しました。
まさに東北と京都が、想いで繋がった
瞬間ではないでしょうか。
![$志縁の活動日誌-0318_12](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/67/9f/j/t02200147_0800053312466404060.jpg?caw=800)
準備期間も少なく、運営面での問題は
相変わらず多々ありましたが、
想定以上のご来客と、予想以上の
好意的な反響を多く戴きました。
この日の時間が、お越し戴いた皆さんの
これからの生活において、何かが良くなる
「きっかけ」になればなと思います。
お越し戴いた皆さん、ご協力戴いた
つくるビルスタッフの皆さん、
関係者の方々、ありがとうございました。
![$志縁の活動日誌-0318_10](https://stat.ameba.jp/user_images/20130321/08/shien-jp/3a/5b/j/t02200147_0800053312466388257.jpg?caw=800)
今回は冒頭で触れたように、震災から2年目、
かつフリーマガジン最新号の発行という
節目ということで突発的に企画した
イベントでしたが、今後も定期的にこのような形で
皆さんとのご縁を再確認できるような場を
継続的に設けていきたいと思っております。
今回来れなかった方も次回はぜひ。
皆様、今後ともよろしくお願い致します。
佐野竜太