2年前を想う夜会 | 志縁の活動日誌

志縁の活動日誌

東日本大震災を契機に創刊した「日本をつなぐフリーマガジン志縁」。
被災地支援を始めとする活動の軌跡を紹介しております。
http://shien-web.com

おはようございます。佐野です。

3月、ようやく寒さも和らいで来ました。
長らく被災地支援に携わって来た志縁ですが、
東日本大震災から2年が経ったこの節目に
一つのけじめとして「あれから2年」を振り返る
イベントを京都にて企画しました。

上記のコンセプト通り、
タイトルは「2年前を想う夜会」として、
個人的にお付き合いのあったつくるビルさんに
お願いして、開催させて戴きました。

とは言うものの、深刻な話題だからと言って
片意地を張った固い会合にするのではなく、
映像や音楽、支援に携わる方々の活動報告に触れ、
東北のお酒(ジュース)を囲みながら交流するという
ざっくばらんな集いになるように努めました。

志縁の活動日誌

今回、会場でお出ししたのは
フリーマガジン志縁の第3号でも紹介した
陸前高田の神田葡萄園「マスカットサイダー」と、
同じく陸前高田の地酒、酔仙酒造「雪っこ」です。

実はこれらを製造されている二社は、
それぞれ津波で壊滅的な被害を受け、
工場や従業員の方まで犠牲になってしまい
廃業状態に陥り、そんな絶望的な状況から
再建に向けて営業再開されているという
経緯があるのです。

これらを飲み、商品や会社の存在を
知ってもらうことで、間接的に支援に
繋がればという想いから、敢えて入場無料の
ワンドリンク制にしてみました。

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平日の、しかも雨の降りしきる中にも関わらず、
開場間もなく想定以上のご来場者。
皆さんありがとうございます。

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早速オープニング映像を流して開会します。
いくらゆるい集いとは言えども、最初だけは
主旨の説明も含めて少しお固く始めさせて戴きました。

ちなみにオープニングは以下のような映像。



3月11日発行されたフリーマガジン志縁
内容に触れながら、コンセプトをご理解戴いた上で、
早速ライヴに移ります。

震災直後、日本への入国規制が敷かれる中、
日本が好きという一心でアメリカからやって来た
僕の友人で留学生のThomas Erwinです。

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流暢な日本語のジョークも交えながらの演奏は、
日本人の目には目新しく写ったようです。

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続いては、今号のフリーマガジン志縁
内容を引用しながらゲストの紹介です。

まずは「復興次代」の取材に答えてくれた
踊りなはぁれ」の代表・副代表のお二人。

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若さ弾ける爽やかなお二人の活動報告に、
会場の空気も和み、その場の流れで
ダンスまで披露して戴き、大変盛り上がりました。

そして、僕がクリスマスに密着取材した
「鶴のひと声」のメンバーにもお越し戴きました。
年末以来の再会のメンバーもいて、
個人的に非常に懐かしい顔ぶれでした。

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13万羽もの折り鶴を被災地に届けた彼らの
活動報告に、相変わらず熱いものを感じました。

続いては、誌面の記事ではないですが、
背面の広告を出して戴き、兼ねてよりお付き合いのある
CROSS GROUPボランティア隊さんのご紹介。
ゴールデンウィークに福島へのボランティアツアーを
敢行するということで、概要の説明と
ボランティアスタッフの募集のお知らせを
鈴木さんにして戴きました。

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少々、無茶ぶりをしてしまいましたが、
さすがの軽妙なトークでばっちり宣伝して戴きました。

また、こちらも誌面とは関係無いのですが、
この度つくるビルさんのご紹介で、お越し戴いた
被災地に自作のメッセージ付きの「器」を
贈る活動をしてらっしゃる陶芸家
うつわhaku」のひろすえたかこさんにも
活動の説明をして戴きました。

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しきりに「心の支援」を訴えられていて、
私達も共感する部分が多く、勉強になりました。

活動報告の次は大トリのライヴ。
志縁ではお馴染みの顔ぶれですが、
かつて東北取材を共にしたさんと渉さんによる
アコースティックライヴです。

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ご自身のこれまでの経験から生まれた
被災地への特別な想いを語って戴き、
またそれらを歌に載せて届けてくれました。

彼女達のお陰でこの日一番の盛り上がりを
見せた「2年前を思う夜会」ですが、
いよいよ最後のプログラムとなりました。

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かつて関西にて写真展を開催された
仙台のLIFE WORK DESIGNさんから
「仙台から京都へ」とビデオレターが届き、
そちらを大画面で上映致しました。

まさに東北と京都が、想いで繋がった
瞬間ではないでしょうか。

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準備期間も少なく、運営面での問題は
相変わらず多々ありましたが、
想定以上のご来客と、予想以上の
好意的な反響を多く戴きました。

この日の時間が、お越し戴いた皆さんの
これからの生活において、何かが良くなる
「きっかけ」になればなと思います。

お越し戴いた皆さん、ご協力戴いた
つくるビルスタッフの皆さん、
関係者の方々、ありがとうございました。

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今回は冒頭で触れたように、震災から2年目、
かつフリーマガジン最新号の発行という
節目ということで突発的に企画した
イベントでしたが、今後も定期的にこのような形で
皆さんとのご縁を再確認できるような場を
継続的に設けていきたいと思っております。

今回来れなかった方も次回はぜひ。
皆様、今後ともよろしくお願い致します。

佐野竜太