http://www.magazine9.jp/oshidori/110727/index.php
4月19日から、原子炉から夜間出る水蒸気などのことを東京電力にお聞きしていました。たまにモクモク煙が出てて、心配じゃない? それにも放射性物質は含まれている、とはっきり回答を頂いてたから、じゃ、概算でいいので、どれくらいのベクレル数出ているの? と聞いてたのです。
回答は「1号炉、2号炉、3号炉全部合わせて、昼夜を問わず毎日10億Bq/h出ている」とのこと。
つまり毎日240億Bq放出されているのです。これでも事故直後に比べるとかなり少ないんだけどね、でも、余裕でINES(国際原子力事象評価尺度)の評価基準でレベル4規模の事故が継続中ってことです。
これがなかなか出てこないので、6月から7月中旬にかけては毎週お聞きしてて、「建屋の上にモニタリング装置を置きますので、その評価がまだ」との回答をずっと頂いてたのですが、結局「福島第一原発の西門でのダストサンプリングで計算いたしました」とのこと。
えぇ! それじゃ4月に質問した段階で概算出たじゃない?
「おっしゃるとおりでございます」
じゃ今じゃなくてそれで計算した4月の段階の放出量はどれくらい?
「4月4~6日までで、概算で毎時2.9×10の11乗でございます」
2.9×10の11乗? ちょっと待って、2900億Bq/hってこと? 1日に6兆9600億Bq出てたってこと? いや待ってよ、「値としてずっと横ばいが続いていてあまり変わりない」と抜かしてたけど、全然違うやん!
ダストサンプリングということは核種の組成もわかるよね? あーあ、もう突っこみどころ満載だこと!
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「ガン検診」を「健康調査」と報じたり、10億Bqと言うくせに、同じ質疑の中で2900億Bqを「2.9×10の11乗Bq」と言ったり。
そもそもチェルノブイリ事故のときは避難基準はμSV/h表示ではなく、kBq/㎡表示だったんですって。μSV/hは外部被曝の概念で、内部被曝にほとんど関係ないんですって。地面の汚染度を表すだけで。そこにいる人の呼吸による吸入被曝も考慮するには、SVでなくBqじゃないとわかんないものねぇ。
そしてセシウムを想定した変換ルートとして、1μSV/h=300kBq/㎡というものがあるんですって。かなり重要なルートなのに、新聞などでは出てこないって、ECRR(放射線リスク欧州委員会)のバグビー博士がおっしゃってました。
ちなみに、「1.5μSv/h≒500kBq/㎡」がチェルノブイリ当時のICRPの強制退却ゾーンの定義。μSVより、Bq表示のほうがずいぶん値が大きくなるうえ、そこにいてどれくらい放射線の影響を受けるかより(μSV/h)、その空間にどれくらい放射性物質があるか(kBq/m2)のほうがわかりやすいよね。
なので、ニュース、情報が本当はどんな意味を持つのか、目を光らせとかないと、鵜呑みにするだけだったら、うっかりだまされてヒドイ目にあっちゃう。あ、もうあってるか。
1次情報から2次情報になるときに、それを報じた方の意図が必ず入っちゃうと思うから(私もよ、もちろん!)、なので、できるだけ、私たち情報の受け手が賢くなって、ちゃんと知って考えて動いていきましょうぜ!
今までそれをしてなかったから、こんなことになっちゃったんだな。どうせわかんないからごまかしとけばいいや、を横行させてしまったのでしょう。そして遠くのことを我がこととして考えてこなかったからね。
今まで、ヒドイ目にあってきた方々、一緒に怒らなくて、本当にごめんなさい、と懺悔の毎日です。
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めまいが・・・・