みなさん、こんばんは。

 寒さが和らぎ、朝晩が楽になって来ましたね。

 とはいえ、陽気と共に、私は花粉症がひどくなってゆく毎日です。

 しかし、今回はアメリカで買った花粉アレルジー用のお薬が、大分役に立っています。いつもは全然眠れない毎日で本気で辛いのですが、今回は、お薬のおかげで、例年のこの時期よりは、睡眠を取れています。
 取材で同行していたアメリカ通の方も、アメリカ土産はクスリ(変な薬じゃありませんよ)に限ると、言っておりました。




(アメリカのお薬と一緒に・・タイマー自分撮りです(笑)。)


 日本のお薬が、「緩和」を目途としているのに対し、アメリカのお薬は、「止めること」を目的にしているので、強さが違います。成分量が違うらしいです。



 さて、前回の続きを・・・。

オローニ駅からアルムロック駅に行く途中で、ランチをとることにしました。繁華な場所で降りようと、車窓を楽しみつつ降りたのは、サンタクララ駅。サンノゼの中心街です。


 ここでは、路線が北行と南行で別の通りを通っていますが、北行の駅(Santa Clara North)付近は、トランジットモールになっています。





【トランジットモール】


 LRTというと、このような構図の絵を思い浮かべ、それはフランスやイタリアなどのヨーロッパを想像しがちですが、さすがLRTという言葉の発祥の地アメリカ。押えるところは、ちゃんと押さえていますね。


 ただし、このようなトランジットモールが多い訳ではありません。むしろ少数派だそうです。





 せっかくなので、トランジットモール沿いの中華料理スタンドでランチ。鶏のから揚げオレンジソース和え・・・こんなに美味しい唐揚げを食べたのは初めてです。チャオミェン(炒麺)も美味しかったです!





【中華屋さんからの景色】







【トランジットモール】

 このトランジットモールの区間では、およそ15キロ程度のゆっくりした速度で、街を走るVTAのLRVですが、郊外のフリーウェイ沿いでは、クルマと変わらぬ速さで走ります。二つの顔を見せるVTA、とても素敵ですね。



 ランチを済ませ、再度サンタクララ駅から北行電車に乗り、アルムロック駅を目指します。

 途中、シリコンバレーの中央を、堂々と走り抜けます。YAHOO!の本社前も通りますよ。


 やがて、電車は終点のアルムロック駅に到着。





【アルムロック駅】

 付近は、閑静な住宅街と、バスターミナルだけの駅でした。

 典型的なアメリカの郊外の街、とい う感じで、映画などで良く観る風景です。

 ここも、すぐにリターンすることにし、最後は、マウンテンビュー駅を目指します。

 車内で車窓を楽しんでいると、白人のおじいさんが、だまし絵を私に見せてくれ、面白かったです。
「いつもは、もっとネタになるものを持っているんだ」と言っていたので、日頃からおじいさんは、こうやって車内に笑顔を作って下さっている方なんだなぁ、とアメリカ人のおもてなしと陽気さに感心しながら、車内を楽しみました。
 アルムロックからマウンテンビューへは、直接行けませんので、途中駅タスマン駅で乗り換えです。






【タスマン駅】

 乗換駅といっても、センターリザーベーションの路上の電停です 。周りはIT企業のCISCO社の建物に囲まれた場所にあり、店舗も住宅もありません。夜はちょっと怖い感じですが、そこそこ乗り換え客がいますので、案外平気なのかもしれません。

 いよいよここから、VTAのLRT全線走破のオーラスです。


 電車は、住宅地や林の中を駆け抜け、アメリカ航空宇宙局ことNASAの基地横を通り、マウンテンビュー駅に向かいます。







【マウンテンビュー駅】




 やったー!VTA、全線完乗です! が、すでに、夜です。


 路線距離が結構長いのと休日だったので、15~30分と運転間隔が長く、朝から夜まで、ほぼ一日掛かってしまいました。心残りは、急行電車に乗れなかったこと(涙)。
 今から宣誓しておきます。次回渡米時は、必ず急行電車に乗ります。


 前回サンフランシスコを訪れた際には、サンフランシスコ市営交通局が運営するケーブルカー、Fライン(ストリートカー)、MUNIメトロを全線走破しました。

 そして、今回も、またまたケーブルカー、Fラインを完乗後、さらに、BARTを全線走破し、さらにさらに足を延ばし、サンタクララのLRT、VTAを全線走破できました。


 あとは、 Caltrain完乗を残すのみです。私は、実際に現地に訪問し、自分の目で観察し、乗って撮って調査することを前提に、出来る限り実施しているので、どうしても現地に行きたくなります。
 次回また、お仕事かプライベートで来れることを楽しみに、毎日頑張ります。








【キャルトレイン】

 Caltrainを待つ間、マウンテンビューの繁華街を歩きましたが、これまた映画に出て来そうなお洒落なレストランやお店の数々・・・。






 こんな街に住んでみたいなぁ。と思わせるような街並みばかりで、とても輝いて見えました。

 一時間後、Caltrainのサンフランシスコ行きが来ました。数々の思い出をお土産に、ホテルに帰ります。

 Caltrainはダブルデッカーなので、見晴らしは良いのですが、さすがに日が暮れてしまっては、車内を楽しむ他ありません。変な所ですが、お手洗いを見学いたしました。






【Caltrainのトイレ】

 ハンディキャップをお持ちの方でも使えるように、トイレ室は結構広いです。整備を容易にするため、すべてステンレスで出来ていましたが、これは最近のJRさんの近郊型にも、似たような雰囲気を見ることが出来ますね。何となく、違和感のないトイレだなぁ、とトイレから出て、デッキに立つと・・・







【日本車両の銘鈑】


 なんと客車は、日本車両製造さんの作品。ここでも、Made in Japanに会うことが出来ました。お手洗いに何かを感じたのは、同郷だったからなのかしら?


 無事にミルブレイのホテルに帰り、最後の夜を迎えました。


 夕飯を食べる時間もなく乗り鉄していたので、ホテルの部屋で、一人、インスタントラーメン(笑)。

 こんなインスタントラーメンを買ってみました。

  


 アメリカ版カップヌードルとまるちゃんです。

 二種類の味両方を食べたので、中々のボリュームでした。味は・・・聞かないでください。。。


 ちなみに、実は渡米中、取材や乗り鉄のし過ぎで、ご飯を食べる暇が無く、毎日冷凍食品やリッツ、マックでした。(笑)





 マックは、パンの生地がしっかりしていて、私は美味しかったです。あと、ドリンクの量が常に多いです。ミディアムを頼むと、基本的に日本のラージサイズ以上で、暑い日にはとても嬉しいですね。






 最終日の夜は、アメリカの鉄道と離れるのが寂しくて切なくて、ひとりホテルで泣いてしまいました。大人にも関わらず恥ずかしいことですが、それほどまでに、鉄道もバスも、街も人も、素晴らしいのです。


 そして・・・



 行きも帰りも、空港と宿泊施設への移動は、サンフランシスコと周辺4地域のアクセスとして活躍するBARTです。

 BARTは、SF市内とSF湾では、地下区間を高速で走り、それ以外の区間は、高架上を高速で走ります。

 正式名称は、SF湾岸高速鉄道公社(San Francisco Bay Area Rapid Transit District)の路線です。



 現在は5路線6系統、43駅、総延長約153kmの規模で、SF中心街をメインに、周辺の4つの郡部を結び、大都市SFへの周辺地域からの人の流れを形成しています。

 軌間は日本には無い1676mm。
この広軌の上を、日本の新幹線程度の大きさの車両が、4~9両編成で、最高速度約110数kmで走ります。

 このBARTの特徴は、トンネルの建設費用を抑えるため、東京メトロの銀座線や丸の内線と同じく、第三軌条集電方式を採用している点と、日本では馴染みの無い、直流1000Vが電車線に流れていることです。

 日本の新交通システムのように、自動運転を実施しているので、乗務員さんは、非常ボタンの扱いとドアの開閉の監視、そして案内放送は、駅名程度と簡略化されています。




 公営で、独自に「BART POLICE」という警察組織を保有しており、駅構内や車内を武装した警察官(BARTの職員から選抜等・過去の日本の鉄道公安職員のような存在)が日夜、乗客のために治安を維持してくれていることは、大変有難いサービスだと思いました。







 楽しい時間は、「あっ」という間。気が付けば、もう成田空港です・・・。




【成田空港で撮ったNEXの看板】

 このたびの取材、行きには、京成電鉄さんのスカイライナーに乗りましたので、帰りは、公平にJRさんの成田エキスプレスで都内に向かいました。

 





 ちょうど良い塩梅に新宿行きが来てくれました。平日ですから空いていたので、ゆったりとくつろげ、気持ちよく帰れました。










【N'EX車内】


 最近では、特急踊り子の仕業にも入り、バイプレイヤーな活躍をするE259系。京成電鉄さんの乗車時間が1時間未満なのに対して、JRさんは1時間以上の乗車時間を要するので、そこは車内の施設にも色々と
相違があります。

 E259系は、一言で表現すると「モダン」。落ち着いた車内は、長時間の乗車も苦にならないはずです。







 とても早い7泊9日の旅でした。お世話になりました取材陣のみなさん、本当にありがとうございました。


 また1~2年後に行けるように、せっせとお仕事に励みます。機会があれば、いつかぜひ、住んでみたいなぁ、と不動産屋で、資料まで貰って来てしまいました(笑)。






【不動産屋のパンフレット】(タイマー自分撮り2(笑)。)


 渡米取材編、長らくお読みいただき、ありがとうございました。次回より、通常運転に復します。





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