皆さまこんばんは☆


 師走の忙しさに加え、日毎に寒さが厳しくなり、疲れが出やすい今日この頃ですが、お体の具合はいかがですか?

どうか、ご自愛くださいね☆


 私もなかなか疲れてはおりますが、今こうやって鉄道のお仕事と向き合える環境、目の前のお仕事を、出来る限り精一杯大切にしてゆきたいです。

 常に前向きに、向上心を忘れずにいたいですね。

 にゃんばるぞ~!オオー!


 さて、本日は「赤川鉄橋・十八門鉄橋」のお話をしたいと思います。

先月、『朝日新聞・大阪本社版』の「勝手に関西遺産」という特集で「赤川鉄橋」に関するインタビューを受けたこともあり、久々にあの地に訪れたくなりました。思い立ったが吉日、急遽出張の際に遠回りをして行ってきましたので、ルポしますね。


 まず、「赤川鉄橋」とは、正式名称「城東貨物線 淀川橋梁」と言います。通称、赤川鉄橋と呼ばれます。

さらに、地元の方々は愛着を込めて「十八門鉄橋(じゅうはちもんてっきょう)」と呼ぶそうです。その理由は、トラスの数が18あるからとのこと。


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 「赤川鉄橋」は、1929(昭和4)年に完成した橋梁です。全長約610メーター(橋長 610.739m 延長597m・幅8m50cm:東淀川区史による)、構造は、複線下部ワーレントラスです。複線鉄橋の片側が、歩道橋になっているとても珍しい橋梁です。


 しかもなんと、その歩道部分の橋はすべて木造。柵まで木造で出来ていて、とても驚きです!ただ、最近は補強のため、床面は鉄板が貼られてしまいました。残念ですが、安全面を考えると仕方のないことと思います。

 歩行者用の橋の袂には、赤川仮橋と表札もあります。重厚な造りの表札で、歴史深さを感じますね・・・。木の温もりからは、優しさや親しみも感じます。



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 「赤川鉄橋」は、大阪市東淀川区東淡路と、都島区大東町を結ぶ淀川に架かる橋です。その東淀川区側には、尼崎市水道局の柴島取水場(旧称柴島水源地)があり、東淀川区東淡路1丁目に位置します。兵庫県の人々も、この淀川の水を飲んでいるようです。どんなお味か気になりますね☆

 この場所へ行くには阪急電鉄の淡路駅から、スタスタ歩いて徒歩15分位かかりますが、それほど遠くは感じません。


 なぜなら、駅から賑やかな住宅街の道を通り、淀川に向かうからです。途中に、野菜からお菓子、たばこまで売っている酒屋さんや、たこ焼きやお好み焼き屋さんなど、活気ある商店が沢山あり、下町の雰囲気を味わえます。鉄橋の周りは、住宅やマンションが連なり、多くの人が住んでいます。本当に情緒溢れる場所です。


 さて、この「赤川鉄橋」、鉄道としてはどんな役割を担っているかと言いますと、2018年に開業予定の「おおさか東線」という重要な使命を持っています。現在は、この橋を渡る貨物は定期4往復、不定期1往復だけで、すべて電気機関車が引いています。おおさか東線(北梅田-放出)の開業で、複線になることが予定されており、旅客営業が開始されると同時に、この歩道はなくなります。



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 このような構造の橋は、他では中々お目にかかれない貴重な存在です。是非ともこの貴重な橋を残してほしいのですが、複線になって鉄道が便利になるのなら、仕方がないと思います。現在、橋の横に歩道を作る計画がでていますが、もし、人道橋が横に建設される場合は、今までの愛着ある情景をなくしてほしくないです。


 たとえば、出来る限り人道橋を鉄橋に近づけていただき、橋の各所に木のベンチを置き、列車が眺められるようにしてほしいです・・・。もちろんそこには、車が行き交うような野暮なことはしてほしくないですね。そして、地元から愛されている「十八門鉄橋」の名前も残してほしいです。新しい歩道に、18のトラスのリーフレットを設置するなんて、良いのではないでしょうか。歴史的価値を考えても、観賞用としても素晴らしいと思います。


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 最後に。


人道橋は、ここがなくなると、1.5キロぐらい離れた天神橋筋の橋まで行かなくてはならないので大変な移動距離になってしまいます。特に、東淀川区側に大きな団地があり、スーパーもあるので、都島区側から自転車に乗って買い物に来る人も多いでしょうから、なくなったら困るはずです。


 私は鉄道ジャーナリストとして、そして、「赤川鉄橋」に想い出がある者として、今後の動向がとても気になります。
皆さんはどのように想われますか? どうか、ご教示くださいませ。


  私と赤川鉄橋の想い出については、よろしかったら、『朝日新聞』の記事をご覧くださいね。無料の会員登録でご覧いただけます。(笑)


http://www.asahi.com/

 朝日新聞のデジタル版から、「関西遺産」で検索していただければ読めるのですが、登録が必要になります。無料登録の場合は3本まで記事が読めるようです!お得ですね。(有料ですと無制限に読めます。)

 皆さまもぜひ、ご覧くださいませ。



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