みなさん、こんばんは☆
私は、すっかり風邪を引いてしまって節々が痛いです。
昨日・今日は、お仕事の打ち合わせがあったのですが、体調が余りに辛く「どうしようかしら?」と考えていたら、担当者さんから、「風邪を引いてしまったので、来週に延期させてください」と電話がありました。
あちこちで風邪が流行っているようです。みなさんも十分ご自愛くださいね。
さて、本日は先週の大阪で開催された「第11回全国路面電車サミット 2012 大阪・堺大会」のご報告です。
http://www.tramsummit2012.info/
このサミット、毎回路面電車が走る街を輪番で回り、路面電車好きの方から沿線にお住まいの方、そして路面電車の発展を願う人たちの二年に一度の主張の場です。
私も、僭越ながら発展を願う一人として出演・参加して参りました。
サミットは、11月16日(金)から18日(日)の3日間行われ、私は2日目の午後に堺市総合福祉会館で行われた講演会の3番手として出演して参りました。
日頃から、大阪に訪問した際は必ずと言っていいほど阪堺電車に乗りますが、16~18日の三日間は、いつも以上に阪堺電車に何度も乗り、取材や街歩き・もちろん食べ歩きもたくさんしてまいりました。
それでは、ルポを始めます!!
「第11回全国路面電車サミット 2012 大阪・堺大会」二日目☆
~午後の部~ 会場:6Fホール
主催者あいさつ・大会実行委員長(堺代表)堀畑好秀さまよりご挨拶の言葉がありました。すごく優しくてお話しの上手い方でした。
地元・堺市の市長竹山修身さまよりご挨拶がありました。
大阪堺市を引っ張るリーダーとして心強いお言葉を発せられていました。
講演Ⅰ・大阪と云えば「金閣・銀閣・通天閣」で有名な通天閣㈱代表取締役西上雅章さまから「通天閣、泣き笑い100年」というお話しがありました。とても面白かったです!
講演Ⅱ・静岡のシンポジウムでご一緒させて頂いたヴァンソン藤井由実さま。
日本とフランスでご活躍中です。「公共交通導入で賑わうフランスの地方都市」というお題目で、ストラスブールのLRTを例にご講演されていました。
そして、当方です。
11月17日(土) 「第11回全国路面電車サミット 2012 大阪・堺大会」会場:堺市総合福祉会館 講演Ⅲ「人に優しい路面電車」(誰にでも優しい乗り物として)
鉄道ジャーナリスト史絵.
私は「人に優しい路面電車」というお題目で、誰にでも優しい乗り物としての路面電車のお話しをさせて頂き、現在、定期運用される電車として日本一の古い電車が走る阪堺電車さまで、LRVと路面電車の共存共栄を訴えさせて頂きました。
このあと、吉本の芸人さん「span!」さんの特別トークがありました。
(撮影担当者が、span!さんの話しに聞き入ってしまって写真を撮るのを忘れてしまったくらい面白かったそうです)
大阪産業大学の塚本直幸先生
都市交通研究家の服部重敬さま
堺市の建築都市局長島田憲明さま
パネルディスカッションでは、コーディネータとして大阪産業大学の塚本直幸先生をお迎えして、路面電車やLRT問題で有名な関西大学宇都宮浄人先生、都市交通研究家の服部重敬さま、大阪にLRTを走らせる会代表の渡海奈槻さま、堺市の建築都市局長島田憲明さま、NPO法人RACDA大阪堺の福井隆一郎さま、そして講演をした西上さま、ヴァンソン藤井さま、当方の8名で「路面電車とまちの再生」と題して、チン電(阪堺電軌)復権が持つ意味の発言をさせて頂きました。
ただ残念なことに時間が押してしまい、やや短く消化不良気味でした。
当方としては他の先生方の濃いお話しをもっとお聴きしたかったのですが、時間の都合で終わってしまいました。
余談ではありますが、会場で小耳にはさみましたので、お知らせします。今までの「全国路面電車サミット 」の中で、今回の第11回目が、一番お客様が多かったそうです。それほどに、優しい乗り物としての路面電車に皆さまの関心が向いていることを知り、大変感激しました。
サミット宣言閉会の挨拶・ 実行委員会事務局長 福井隆一郎 さま
「第11回全国路面電車サミット 2012 大阪・堺大会」、非常に勉強になるご意見が多かったその中でも、公共交通をエレベータやエスカレータに例えてお話しされた宇都宮先生のお話しには非常に感銘を受けました。
ところで、感銘を受けたのは会場だけではありません。
堺の会場入りには、当然のことながら、阪堺電車で向かいました。
天王寺駅前から(阪堺電車)上町線で、宿院という電停まで乗車したのですが、その途中「大和川」という電停に着くと、中扉から黒づくめの人が乗って来ました。お顔はどこかで拝見したような・・・
そうです、それは宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」に出て来たカオナシさんでした。
カオナシさんは、そっと席に着くと紙に書かれたメッセージを私たちに見せてくれました。
「百年生きのびたちんちん電車を応援しに来ました。お客さんがたくさん来たらたのしいよね。 阪堺線のカオナシ」
私も今まで何百回・・・いや何千回と(言い過ぎ)路面電車に乗り、色々な方とお会いして来ましたがこんなにも感銘を受けたことはありませんでした。
そして、こんな素晴らしいカオナシさんが応援してくれている阪堺電車は幸せであり、次の100年も立派に走り続けて欲しいなぁ、と心底思いました。
カオナシさんの事は、サミットの講演でも話させて頂きました。
楽屋に戻ると、係の方も泣いていました。感動の涙です。
こんな素晴らしい出会いをさせてくれた路面電車。
やっぱり私は路面電車が大好きです。