本日は、駅に設置されている「AED」のお話です。
正式には、「自動体外式除細動器(じどうたいがいしきじょさいどうき)」という名称があります。
この「AED」は、公共の場面等で、人が突然倒れてしまった時など、消火器と同様に、万一の事態が発生した際に使用する機器であり、(心臓がけいれん状態になって血液を送り出せなくなったときに、電気ショックを与えてこれを取り除く)その場に居合わせた第三者が使用し、心肺の自動解析をしたり、必要に応じて電気ショックを与え、心臓の動きを正常に戻す目的の医療器械です。
これまでは医療従事者に限定されていましたが、2004年7月から一般の人も取り扱う事ができる機械になりました。
公共施設に広く設置されている「AED」ですが、鉄道関係では、
大手鉄道事業者の中で初めて、東京都交通局が、2006年7月4に東京都交通局の管理する都営地下鉄全駅、101駅にAEDの設置をしました。
都電荒川線の荒川電車営業所にもAEDが設置されています。
そして、JR東日本の新幹線全駅にも、AEDが設置されたほか、JR東海でも、新幹線全駅と在来線主要駅に設置しています。 小田急電鉄は、2008年3月15日から営業運転を開始した60000形電車「MSE」に、列車内で初めて設置するだけでなく、そのほかのすべての特急ロマンスカーにも、2008年10月22日に設置を完了しました。
他にもさまざまな鉄道事業者が、AEDの導入を進めています。
少子高齢化時代、駅や鉄道を利用する人の中には、様々な事情を抱えた人が多くいます。
人々が、更に安心して利用できる鉄道になるように、もっと設置場所が増えて行くといいですね。
なお、消防署などでは、市民を対象とした「AEDの取り扱い講習」が行なわれています。
「AED」は、一般の人でも使用できる機械ではありますが、予め勉強しておくといざという時に慌てなくて良いと思います。私も勉強したいと思います。