―人生は、それでいいのです
・「心配のために心配する」のは時間のムダ
どういうとき、心に心配が生じるか。おもに二つの場合があります。
一つは、先の予測が立たないとき。どうなるかわからないために、目の前にあるやるべきことに手がつかないくらい、心配してしまうのです。言うなれば、「心配するために心配している」状態です。
しかしいくら考えても、先のことは誰にもわかりません。心配するだけ時間のムダというものです。漠然と心配するのではなく、どうなると困ったことになるかを具体的に考え、一つ一つ手を打っていくしかありません。
もう一つは、さぼったり、準備が十分でなかったりしたとき。こうなったら、物事は心配したような方向に転がっていきます。心配するのではなく、いまからでも遅くはない、やるだけのことをやるまでです。
そんなふうに”心配のタネ”を潰していくと、「なるようになるさ」という気持ちになります。やるだけのことをやったという安心感を持って、先がどうなろうと、それを迎え入れることができるようになるのです。