―冠婚葬祭を大切に
・人と人とをつなぐもの
竹には節があります。その節があるからこそ、上へ上へと茎を伸ばしていけます。冠婚葬祭の儀式は、その節と同じです。つき合いを続けていくうえで、欠かせないものなのです。
「面倒だから、もういいや」と参加しないでいると、礼儀を欠くことになり、大事な人たちとの付き合いまで自ら断つことになります。
たとえば入学、入社、成人、結婚など、おめでたい儀式では、心から祝福する。お葬式や命日に営む法要では、個人を悼み、列席する人たちと悲しみを共有する。そんなふうに、親族や友人・知人と喜び、悲しみを共有するという経験が大切です。
人の気持ちを理解すること、相手の身になって考えることが、人間的な成長をうながしてくれるのです。
どうか億劫がらず、冠婚葬祭の儀式の場に居合わせることに、「縁あって、自分はここにいる」と感謝してください。
縁あっての人生なのですから。