癸（みずのと・陰の水）の人の特徴
癸はイメージでいうと雨で、大地や緑をしっとり潤します。外見は知的で物静か、フェロモン系の大人の魅力があります。自分から表に出るのを嫌いますが、智力と洞察力に優れ、言葉も巧みで能力も高いので、周囲がお膳立てすれば、スター性を発揮して人気者になります。また、慎重な割に「一発狙い」な一面があり、自分の中で採算が合えば、勝負に出たりするので、十干のなかでは一番わかりにくい性格ですが、変幻自在に態度を変える、正体不明なところが癸の特徴です。
愛情が深く優しい人が多いので、自分を犠牲にしても人の為に尽くす献身的な所があり、苦行が癒やしになるので、楽しい所にいるより、困った人、苦しんでいる人の相談にのるほうが生き生きします。
勝つことより、負けないことにエネルギーを使うところがあるので、完璧主義でミスのないように計画を立ててから行動します。あきらめないしつこさと、頑固で他人の意見を素直に聞かない意地っ張りなところを長所に活かしていけば大きく大成していきますが、一旦何かのトラブルで崩れてしまうと、嫌気がさして、突然自分から積み上げてきたものを壊してしまうような危うい面もあるので注意が必要です。
それだけに、波乱万丈で若い頃は苦労が多いでしょうが、失敗から学び、自分の中に徳を育てていくことで、中年以降は次第に幸運な人生に向かいます。
癸の人は、「教えて下さい」という謙虚な気持ちでお願いすれば必ず応援してくれます。ただし、誰にでもそういう態度を取る人かどうか見ていますので、「あなたが特別だ」という態度で接することが大切です。
健康と癒やしについて
下半身（腎臓、膀胱、男性は前立腺、女性は婦人科系）が強くありません。冷え体質なので寒い時期は注意が必要です。特に腎機能が衰えると、足腰に力が入らず、トイレが近くなったり、髪が抜けたり白髪が増えるといった症状がでます。また、調子の良い時は、賢明で決断力がありますが、体のバランスが崩れると、考えがまとまらず、自信がなくビクビクするようになります。こういう時は、何事も水に流すということを心にとめて行動して下さい。疲れた時はミネラルをとるのが効果的なので、魚介類や海藻類、豆類を多くとるようにして、体を温めて血行を良くし、新陳代謝を活発にして下さい。
薬膳アドバイス
腎を補う食品としては、貝類（牡蠣、はまぐり、ホタテ、赤貝、ムール貝など）、烏骨鶏（肉・卵）、鶏卵、うずらの卵、イカ、サメ、タラ、カツオ、イシモチ、太刀魚、豚肉、アスパラガス、白きくらげ、クコの実、黒ゴマ、黒豆、ぶどう（干しぶどう）など。あわせて腎を温めて機能を高める食品は、くるみ、羊肉、鶏肉、えび（桜海老も可）、なまこ、岩魚、山芋（長芋）、カリフラワー、ブロッコリー、ニラ、シナモン、山椒、フェンネル、丁字（クローブ）、ヨモギ、栗（甘栗）、うなぎ、タラ、カツオ、イシモチ、スズキ、太刀魚、とんこつなど。
ストレス解消法
苦行が癒やしになるので、ストレス解消には趣味に没頭できる時間をとりましょう。
«癒やされる場所»
アウトドア全般、パソコン
«癒やされる色»
白
«金運アップ»
赤い財布
«カラーアドバイス»
黒は自分を高める色ですが、老化が促進される色なので下着に使用する場合は紫をチョイスして下さい。
«癸の有名人»
宮崎駿、明石家さんま、錦織圭 、浅田真央、神田うのなど