日常に使っている西暦では、4年に一度閏年(うるうどし)というのがあって、4年に1回だけ2月29日という日にちが存在します。
なぜ閏日を設けなければならないかというと、”1年365日”を繰り返していくと徐々に太陽の運行と暦との間にズレが生じてしまうからです。
実際の太陽の運行はジャスト365日ではなく、365.2422日。
つまりおおよそ365日と1/4日。
この余った1/4日を消化するために4年に1回閏日を差し込んでいるわけです。
ただしそれだけでは分単位のズレが未だ残るため、現行使用されているグレゴリオ暦のルールとして、「西暦年の4で割り切れる年を閏年とするが、西暦年が100で割り切れても400で割り切れない年は平年とする」ということにして、太陽の運行とのズレがほとんど生じないように工夫されているんです。
次回、オリンピックの年なのに閏年とはならないのは西暦2100年です。
この年は100で割り切れるけれど、400で割り切れないからですね。
なんでこんな面倒くさいルールが敷かれているかと言うと、これは西暦という暦は、日にちおよび月の切り替わりを全て”24時で切り替わる”ようにしているため、そのためにやむを得ないルールなんです。
その点、四柱推命で使われている干支暦という暦は完全なる太陽暦ですから、ひと月の切り替わりのタイミングは”24時で切り替わる”ということはなく、毎月、月の切り替わりのタイミングというのはさまざまな時間帯に設けてあります。
なので干支暦というのは閏日を設定する必要がない完璧な暦と言うことができますが、まあ、現代では占い師しか使用しない暦となってしまっていますね。
もう一つの暦である、太陰太陽暦ではひと月をお月様の朔望に合わせていたため、ひと月が29日、ないしは30日しかなく、そのためにグレゴリオ暦の比でないほどどんどん季節感とのズレが生じるために、こちらはときどき1年を13ヶ月として閏月を設けて対応していて、明治5年までは日本でも使用されていました。
なぜ明治6年から西暦に改められたかと言うと、一説には「給料を13回支払わなくて済むから」だったとも言われています。
本当かどうかは定かではありませんが…。
ちなみに西暦の閏日に生まれた人は4年に1回しか年を取らないわけではなく、みんなと同じで1年に1歳年を取るわけですが、平年いつ年を取るかと言うと、法律上は2月28日24時に年を取ると定められているようです。
実際にお祝いをする日は翌3月1日でしょうか。
閏日生まれの人は今年は4年ぶりに自分の誕生日にお祝いができそうですね。
お誕生日おめでとうございます。
今日は閏日ということで、ちょっと暦の話をしてみました。
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