今日は多くの保護者様に子育ての目標は完璧ではないということを

お伝えしたいと思います。

人は誰でも、初めてのことに挑戦するときには、不安感から、

気合を入れて取り組むものです。

それは、子育ても同じことです。

特に一人目のお子様は、「きちんと育てなければ」と理想を持って

子育てに臨んでいらっしゃる方が多いと思われます。

二人目、三人目となってくると、保護者様の方も子育てに慣れてきて、

リラックスした子育てになってきますが、一人目の時はその辺りのさじ加減がわからず、

お子様のことを思っての行動が、ついつい行きすぎた働きかけに

なってしまうことがあります。

子育てには、良い意味での「いい加減」が大切です。

また、理想の親像を描きすぎて、保護者様ご自身がその理想とのギャップに

疲れてしまうことがあります。

子育てに完璧さを求めるあまり、その通りにできない自分が

情けなくなってしまうのです。

できなくて当然。

わからなかったこと、できなかったことは、その次にできるようにすればよいのです。

子どもが時には回り道をしながら成長するように、

保護者様も、回り道をしながらで構わないと、肩の力を抜きましょう。

親のすべきことは、子どもを信じることです。

「うちの子はまだ、〇〇ができない」という言葉が聞かれることがあります。

なぜ、このような言葉がでるのでしょう。

それは、同年齢のお子様や自分の理想と比べてしまうからです。

子どもには、潜在的に伸びる能力があります。

私たち親がすべきことは、誰かとわが子を比べることではありません。

「我が子には、素晴らしい能力がある」と信じ、お子様にあった働きかけをしていくこと。

そして、一つでもできるようになったら、その瞬間を捉え、

心から感動してほめることは、お子様の能力を引き出す最大のカギです。

ひたすら「ほめの一手」に徹しましょう。

時には、お子様自身が自分と他のお子様と比べて、

劣等感を抱くことがあるかもしれません。

そんな時には、「〇〇ちゃんは、これが得意だよね」と、

お子様のいいところを伝え、自信を持たせるようにすることが大切です。

子育ては、何よりいちばん尊い仕事です。

社会に貢献できる人間、次の時代を創る人間を育てることだと考えると、

とても素晴らしいことです。

また、親子で心が通じたと感じたときの何にも替えがたい温かい気持ち、幸せな気持ち。

その気持ちを忘れず、焦らず、自分らしい子育てをしていただきたいと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。