保護者様のお悩みの一つに、子どもがお友達との関係性を
うまく築けないというものがあります。
例えば、
「うちの子は、お友達と一緒に遊ばない」
「よくお友達とけんかになる」
というお悩みです。
その原因として、保護者の方々があげるのは、
子どもが、引っ込み思案だから・口数が少ないから・相手に自分の意見を
上手に伝えられないからと理由をあげられます。
つまり、コミュニケーション能力が低い
と思われているのです。
そもそもコミュニケーション能力とは、
人と人とのやり取りにおいて、
スムーズに意志の疎通が出来ることをいいます。
それには、相手の話をきちんと理解して、
なおかつ相手に自分の考えを正しく伝えることが
出来るようにならなければなりません。
この能力が備わっていると、まわりのお友達と協力しあったり、
話し合ったりして問題に立ち向かうことが出来たり、
自分に困ったことがおきたときに、
助けを求めることができるでしょう。
そのためには「聞く力」「理解する力」「話す力」を
育む必要があります。
それには、まずはご家庭がこの3つの力を
育む場でないとなりません。
ご家庭が安心して会話が出来る場所であり、
自信が持てる場所であることが望ましいです。
もし、子どものコミュニケーション能力に
不安を感じているのでしたら、
関わり方を見直してみるのはいかがでしょうか。
① 日常生活で、良い結果が出たときだけほめていませんか?
(例)テストが返ってきたときに、
まず最初に間違いを指摘して、
子どもが頑張ったことへの労いの言葉をかけていない。
このような場合、「100点じゃないとダメなんだ」
「間違ってはダメなんだ」と子どもは思い込み、
正解だと確信が持てないと、発言や行動が出来なくなります。
結果よりも過程をほめるようにしてください。
そして、間違ってしまったり、失敗してしまった時は、
一緒に対策を考えたり、「あなたなら大丈夫」と
励ましの言葉をかけてあげましょう。
② 子どもの声に耳を傾けていますか?
子どもが話しかけようとしている時に、
「忙しいから後で」と、聞いてあげなかったり、
「どうせ、こう思っているんでしょう?」
と子どもに言わせず、代弁してしまう場合です。
忙しいときは、
「ごめんね、今はゆっくりお話は聞けないけど、
一緒にお風呂に入った時に聞かせてくれるかな?」
などと伝えてみてください。
また、子どもの言葉を勝手に代弁せずに、
「どう思う? 教えて」と言葉をかけてあげましょう。
子どもによっては、なかなかお話しない場合もあるでしょう。
どのように伝えたらいいのか、一生懸命考えているのかもしれません。
言葉のインプットも重要ですので、たくさん話しかけたり、
本の読み聞かせをしてあげるのが有効です。
今回お伝えしたのは、自分からお話をしないタイプの対策法でした。
次回は、コミュニケーション能力を育むために必要な
「聞く力」についてお伝えします。
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