「エモい」というスラング(俗語)を耳にしたことはありますか?
日本でここ数年、10~20歳代の若者たちが使うようになった言葉です。
「emotional」が語源ともいわれています。
悲しいとき、感動したとき、心に響いたとき、

感情が動いたときに使う言葉です。
いろいろな場面で使える、多様性の高い新語として

広く浸透しています。

でも、感情は人それぞれ捉え方は違うはずですし、

細かいニュアンスは違って当然です。
微妙な感覚は、「エモい」という一言で表せるものではありません。
SNSのような短い言葉が好まれる場面では、
使い勝手がいいのでしょう。

ただ、何でも通用する言葉のみを使用するうちに、
相手に自分の想いを的確に伝えることができず、
その結果、その行為も面倒になるのではないでしょうか。

人は、言葉を頼りにして物事を考えます。
自分の気持ちを正確に伝える言葉、
その場、相手に合った言葉を、
精度を高めて使うことができる語彙力を持てば、
より深く考えたメッセージを伝えることができます。

そして言葉を深く考えることは、
思考力・イメージ力に繋がります。
そして何よりコミニュケーション力も高めることができます。

言葉が貧しいと単純な思考回路になってしまいます。
感情を細かく表現できず、
結果、感情のコントロールも苦手になる可能性があります。
語彙が足りないと、自分がなぜ怒っているのかを相手に伝えられず、

怒りのスイッチが一気に入ることがあると言います。

感情をコントロールするには、
自分自身を豊かに表現できる語彙力、
それが大切な鍵となるのです。

言葉にして相手に伝える、

言葉で受け止めて、相手の想いを深く理解する、

とても大切なことですよね。

では、語彙力を高めていくにはどうすれば良いのでしょう。
その為には、たくさんの本を読むことがおすすめです。
豊富な言葉に慣れ、染み込ませる事です。

小学生、中学生なら、分からない言葉は、常に辞書を引く習慣を

身につけさせましょう。
一年もすると、思考力・表現力に一段と差がでてきます。
このような辞書を使った学習は、全国的に広がっていて、

成果も出ています。

島根県の小学校で2017年度、

言葉の意味を問うテストをしました。
同学習の実践校の正答率は48%、

そうでない学校は24%だったそうです。
わずか1年で、これほどの差が生じてしまったのです。
 

『相手の言葉を理解し、

自分の気持ちを的確に伝える語彙力は
社会生活を送る上で不可欠。

微妙な心の動きも表現できれば、
細やかなコミニュケーションが可能になる、

語彙は本や新聞を読まずには増やせない』

これは、明治大学の斎藤孝教授(59)の言葉です。
改めて、読書のすばらしい効用を再確認してほしいと思います。

ぜひ、小さいころから絵本の読み聞かせ、

そして本好きになる環境をご家庭でつくっていきましょう。

 

 

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