兄弟の人数が減り、一人っ子や、二人きょうだいの子どもが

増えてきました。

現代では、母親も仕事をしている人が増えてきましたが、

子どもは一人、また、二人は、手が行き届く人数のようです。

 

手が届くというのは良いことでもあり、

半面良くないこともあります。

 

良いことでは、こどもの心を十分に満たすことができるということです。

子どもさんの心の様子がわかり、対応できるのは良いことだと思います。

 

悪いことは、子どもの要求がすぐに通ってしまうことにあります。

特に一人っ子の場合、[家で待つ]ということがありません。

たとえば、きょうだいで一緒に公園にいくとします。

ブランコで遊ぶには、順番を待たなければなりません。

すると、きょうだいの一人が、トイレに行きたいといえば、

せっかく順番待ちをして、乗ることのできたブランコを我慢して、

きょうだいと一緒にトイレへ行かなくてはいけないのです。

 

自分の思うようにならない経験が、

小さな頃から少しずつあるというのは良い環境です。

それは、社会へ出るときの良い経験になります。

幼稚園、保育園は、小さな社会です。

お友達と一緒に何かをするのは楽しい経験です。

しかし、自分をグッと抑える場面は、

どうしても集団生活では避けられないでしょう。

我慢する経験が全くないと、集団生活の良い面へ目がいかず、

我慢ばかりが心に残り、窮屈な面がクローズアップしてしまいます。

ですから、集団生活の前に少しの我慢ができるといいのです。

 

一人っ子の場合、こちらから、よく考えて

その場面を与えてあげた方がいいと思います。

 

 

では、いつから我慢をはじめたら良い?

 

[認めて、ほめて、愛して、育てる]七田眞 七田厚 PHP出版

には、我慢の躾のことが書かれています。

己の欲望や、感情に打ち勝つ強い意志を培うことが大切と言っています。

その強い心を3歳までに育てていくことが重要なのです。

 

強い意志があってこそ、個々の個性をのばし、

創造性豊かな子どもに育つことができます。

アメリカでは0歳の時に最も赤ちゃんに厳しくしつけをします。

そして、成長をするごとに次第に緩めていきます。

日本でとる躾教室とは逆ですね。

 

0歳の時に最も厳しくするというのは、

怒ったり、怒鳴ったりすることとは違います。

我慢をおぼえさせるということです。

 

たとえば、赤ちゃんが泣くと親は何をおいても

飛んで行って赤ん坊をすぐ抱き上げます。

このときに、待つということを赤ちゃんに教えるのです。

すぐに抱っこをするのではなく、赤ちゃんの顔を覗き込んで

「どうしたの?おむつが汚れて気持ちが悪いの?」

「おなかがすいたの?」

など話しかけ、泣き止んでから手をかけるという習慣を作るのです。

 

赤ちゃんが泣くのをかわいそうだと思うかもしれません。

しかし、赤ちゃんは呼吸の練習になるのです。

あかちゃんは普段、浅い呼吸をしています。

赤ん坊が力強くなけば、横隔膜が鍛えられます。

同時に腹膜も鍛えられ、胃腸やその他の内臓諸器官も

十分に鍛えられます。

よく泣くほど呼吸が深くなり、

内臓諸器官の発達が良くなるのです。

 

泣いてすぐに乳をのませると、

待つ習慣、我慢する習慣が身に付きません。

人生の最初の待つ習慣を作ってあげましょう。

 

1歳すぎになってきた絵本を読むときも少し時間だけ

「待たせる」こともしましょう。

 

我慢ができるということは、自分の我をコントロールすることに

繋がります。

ぜひ、楽しみながら我慢を教えていきましょう。

 

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