今日はイメージ力の大切さをお話しします。
イメージには、それに見合う現実を引き寄せる力があります。
私たちの脳は、実際に起きたことと、イメージの中で起きたことを
区別することができないといわれています。
例えば、バイオリンの発表会の前日に、本番で一度も間違えることなく
上手に弾くことができ、観客が笑顔で拍手してくれているイメージをしておきます。
すると、実際は初めての発表会でも、イメージの中で成功を経験しているので、
本番では緊張することなく弾くことができるという効果があります。
実際に、多くのプロスポーツ選手も、試合の前に成功するイメージトレーニングを
してから臨んでいます。
イメージ力を育てることで、本番に強い、前向きなお子様に成長するのです。
では、どのようにしてイメージ力を育てるのでしょうか。
イメージトレーニングと聞くと、何か難しいことのように
感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、特別なことをする必要はありません。
楽しく想像を膨らませることが、イメージトレーニングになるのです。
例えば、「ごっこ遊び」もイメージトレーニングの一つです。
「ゴリラさんになってみよう」と言って、胸をどんどんと叩いたり、
「どしーん・どしーん」といって歩きながら、お子様が喜ぶような遊びを
一緒にしてあげましょう。
また、絵本を読んであげることも、良いイメージトレーニングになります。
絵本には、絵が描かれていますが、それはある段落の1シーンなどで、
お話のすべての場面が絵になっているわけではありません。
ですから、絵に描かれていない場面は、無意識にイメージしているのです。
絵本は、年齢が上がるにつれてだんだんと文字数が増え、絵が少なくなっていきます。
すると、自然とイメージ力が、より育まれていきます。
このようにして育まれたイメージは、言葉や絵にしてアウトプットをすることが大切です。
なぜなら、いくら良いイメージがお子様の中で思い描いていても、
それを表現することができないと、誰にも伝えられないからです。
「何がイメージできた」と聞いたり、「イメージしたものを、絵に描いてみよう」
と言って描かせたりして、頭の中のイメージを表現する力も育てていきましょう。
同じイメージでも、失敗するイメージやうまくいかないイメージなど、
マイナスイメージをすることは禁物です。
失敗のイメージは、失敗を招いてしまうからです。
また、イメージしてほしくないことは、言葉にしてはいけません。
「全身の毛が桃色の犬を想像しないでください。」と言われても、おそらく、
皆様は全身の毛が桃色の犬を思い浮かべてしまうことでしょう。
このように、言葉にしたことは、少なからず頭に思い描いてしまうものです。
「失敗しないでね」と、否定語を使い、言うのではなく、「うまくできるよ」など、
肯定的なイメージができるような言葉がけをしてあげましょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。